Minggu, 09 Juni 2019

「雨傘」の熱気再び 法案撤回大規模デモ 容疑者本土へ引き渡し 香港 - 毎日新聞 - 毎日新聞

出発点のビクトリア公園は市民で埋め尽くされた=香港中心部で2019年6月9日午後2時55分、福岡静哉撮影

 香港で9日、刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡せるようにする「逃亡犯条例」改正に反対する大規模なデモがあった。幹線道路を埋め尽くすほど大勢の市民が香港中心部を行進し、法案の撤回を要求した。反対運動は、民主的な選挙制度の実現を求めた「雨傘運動」(2014年)以来の盛り上がりを見せている。

幹線路上を埋め尽くしたデモ隊=香港中心部で2019年6月9日午後3時34分、福岡静哉撮影

 逃亡犯条例改正案について、香港市民の間には「冤罪(えんざい)で拘束され、中国本土で公平ではない裁判にかけられる」との懸念が強まっている。市民らは市中心部のビクトリア公園を出発。「悪法を撤回しろ」「香港の自由を守ろう」などと叫びながら、政府庁舎前まで約4キロを行進した。先頭がゴールに着いた時点で、公園にはまだ大勢の市民が出発を待っていた。

デモの開始から3時間以上たっても、幹線道路は行進する市民らで埋め尽くされていた=香港・金鐘で2019年6月9日午後6時23分、福岡静哉撮影

 「雨傘運動」に参加した経験がある多くの若者らもデモに加わった。「雨傘世代」の大学生、許垣恒さん(22)は「この悪法は全ての香港人にとって脅威だ。絶対に食い止めなければならない」と話していた。

逃亡犯条例改正への反対を叫びながらデモをする市民ら=香港中心部で2019年6月9日午後3時47分、福岡静哉撮影

 香港政府は6月中に立法会(議会)で逃亡犯条例改正案を成立させることを目指し、中国政府も強くこれを支持する。香港政府は、中国本土で犯罪を起こして香港に逃げ込む容疑者を効果的に摘発するためだと説明している。

午後3時に始まったデモは、午後8時を過ぎても人の波が道路を埋め尽くしていた=香港中心部で2019年6月9日午後8時08分、福岡静哉撮影

 ただ、中国本土でのトラブルに巻き込まれた企業関係者らが引き渡しの対象になる恐れがあるため、経済界からも懸念が出ている。香港の立法会は民主派が劣勢だが、経済界の支援を受ける親中派の一部が慎重な姿勢を見せている。【福岡静哉】

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https://mainichi.jp/articles/20190609/k00/00m/030/113000c

2019-06-09 13:14:00Z
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