トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は28日、20カ国・地域(G20)首脳会議が行われている大阪市内で会談した。トランプ氏は会談の冒頭、来年の米大統領選に関し、プーチン氏に向かって「選挙に干渉しないでください」と2度にわたり要請した。会談の中でも議題として「当然取り上げる」と述べた。
米情報機関を統括する国家情報長官室は、ロシアが2016年の前回大統領選に干渉したと結論づける一方、トランプ氏は情報機関の結論と食い違うような発言を繰り返してきた。このため会談では、トランプ氏が選挙干渉問題でプーチン氏に厳然とした態度を示せるかが注目されていた。
ただ、これまでロシアによる選挙干渉を「事実無根」と主張してきたプーチン氏は、トランプ氏の要請に対して笑顔を浮かべつつ無言を貫いた。
両首脳による会談は、昨年7月にヘルシンキで行われて以来。
トランプ氏は会談の冒頭、プーチン氏を「ウラジーミル」とファーストネームで呼び、「プーチン大統領と同席できて非常に光栄だ」とも語った。また、「米露の間柄は極めて良好だ。両国の関係からは非常に前向きな成果が出てくるだろう」と強調した。
プーチン氏は「トランプ大統領に全面的に同意する」と応じ、今回の会談が米露の対話継続に向けた「よい機会となる」と期待を表明した。
米ホワイトハウスによると、米露首脳は会談で、現在の核兵器をめぐる世界の現状に即した「21世紀型の軍備管理」に向けた議論を進めていくことで合意した。トランプ氏は、将来の軍縮交渉に中国を含める必要があるとも表明した。
両首脳はまた、米露関係の改善は両国に加え世界の利益にかなうとの認識で一致した。(黒瀬悦成)
https://www.sankei.com/world/news/190628/wor1906280028-n1.html
2019-06-28 08:43:00Z
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