【テヘラン=佐藤貴生】イランの原子力エネルギー当局者は17日、2015年締結の核合意で定められた低濃縮ウランの貯蔵量が、今月27日にも規定の300キロを超えるとの見通しを示した。
当局者は低濃縮ウランに関して「今後の10日間で貯蔵量は300キロの規定を超えるだろう」と指摘。イランが蓄えるウランの量について「毎日増えている」とも強調し、核合意から離脱し軍事圧力をかけるトランプ米政権を牽制(けんせい)した。
一方で、核合意の当事国である英仏独を念頭に「彼らが合意を順守するようなら(イランの)方針を覆す」としており、3カ国に対してイランとの経済関係維持に向けた努力を促した。
イランは、トランプ政権が経済制裁を再開したことなどへの対抗措置として5月8日、核合意の履行義務の一部停止を表明した。同20日には、低濃縮ウランの製造量を4倍に増やすと発表していた。
米国がイランの犯行を主張するホルムズ海峡近くのタンカー攻撃に関しても米イランは対立している。今回のイランのメッセージには、欧州を自陣に引きつけておきたいとの思惑がにじんでいる。
https://www.sankei.com/world/news/190617/wor1906170021-n1.html
2019-06-17 12:41:00Z
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