Senin, 17 Juni 2019

習国家主席が初訪朝、トランプ米政権をけん制か - 日本経済新聞

【北京=羽田野主】中国国営の新華社は17日、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が6月20、21日の日程で、北朝鮮を公式訪問すると伝えた。習国家主席の訪朝は2013年の就任後初めて。金正恩(キム・ジョンウン)委員長と会談する。6月下旬に大阪で開く20カ国・地域首脳会議(G20サミット)を前に、北朝鮮の後ろ盾をアピールし米国をけん制する狙いがありそうだ。

就任後初めて訪朝する習主席

就任後初めて訪朝する習主席

国家主席の北朝鮮訪問は2005年の胡錦濤(フー・ジンタオ)氏以来で14年ぶり。06年に北朝鮮が地下核実験をしてから国家主席の訪朝は途絶えていた。

風向きが変わったのは18年3月だ。金正恩委員長が北京を訪問し習氏と初めて会談した。習氏は北朝鮮の招きに応じる形で訪朝し、5度目の会談をする。北朝鮮の非核化などを話し合う。

韓国大統領府は17日、習氏の訪朝が「非核化交渉の早期再開と、それを通じた朝鮮半島の恒久的な平和定着に寄与することを期待する」と表明した。

完全非核化をめざすトランプ政権と段階的な非核化を主張する北朝鮮で隔たりは大きい。習氏は段階的な非核化を改めて支持し、北朝鮮との緊密な連携を示す。

突然の北朝鮮訪問の背景には、トランプ米政権に追い込まれつつある習指導部の判断もありそうだ。

香港政府の「逃亡犯条例」改正案を巡り、トランプ政権は「重大な懸念」を表明。G20サミットに合わせた米中首脳会談で議論する構えをみせる。米国の介入を招くのは避けたいのが実情だ。

トランプ大統領は米中貿易戦争で中国に追加関税も辞さない構え。中国側も米国が輸入に頼っているレアアース(希土類)の輸出停止措置をちらつかせているが、有効な対抗策が見当たらない状況だ。ここにきて対米けん制のカードとして改めて北朝鮮問題に注目した可能性が大きい。

北朝鮮メディアも17日夜、習氏の訪朝を伝えた。2月末の米朝首脳会談が物別れに終わって以降、米朝間の対話は行き詰まっている。

北朝鮮には米中首脳会談の可能性もあるG20サミットを前に中朝首脳会談を開くことで、中国を通じてトランプ氏に対話再開への秋波を送る思惑がある。

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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46219960X10C19A6MM8000/

2019-06-17 13:12:00Z
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