トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は30日午後、南北軍事境界線沿いに広がる非武装地帯(DMZ)内の板門店で会見した。米朝首脳が板門店で会談するのは史上初めて。また、トランプ氏は金委員長と握手した後、現職の米大統領として初めて軍事境界線を越えて北朝鮮側に入った。
両氏が会うのは合意なしで終わった今年2月のベトナム・ハノイの米朝首脳会談以来で、3回目となる。
トランプ米大統領は30日午後3時45分ごろ、韓国側の南北軍事境界線の前に立ち、北朝鮮側から歩み寄ってきた金正恩朝鮮労働党委員長と握手した。トランプ氏は「お目にかかれて光栄です」と声をかけ、そのまま金委員長の案内で国境線を越えて北朝鮮側に入った。
その後、トランプ氏は金委員長と一緒に韓国側に戻り、「彼がここにいることはすばらしいことだ」と語った。トランプ氏はさらに金委員長に謝意を示し「世界にとってすばらしいことが起きている。我々がここで会談したことはとても重要なことだ」と話した。米朝首脳は韓国側の施設である「自由の家」に入った。
トランプ氏は30日午前の米韓首脳会談後の共同記者会見で「昨日、ここ(韓国)まで来るのだから金委員長にあいさつをしたらどうかという考えが頭に浮かんだ」と話していた。韓国の文在寅大統領は米朝首脳会談を優先させるため、今回は米朝首脳の会見には参加しなかった。
トランプ氏が29日、ツイッターで金委員長と板門店で会うことを提案し、北朝鮮も「興味深い提案」と前向きな反応を示していた。6月に入り、両氏は書簡をやりとりし、双方が良好な関係をアピールしていた。板門店は朝鮮半島による分断を象徴する場所で、トランプ氏がどんなメッセージを発するかにも注目が集まる。
トランプ氏は2017年11月、大統領として韓国を初訪問した際に視察を試みたが、悪天候のため引き返していた。【ソウル渋江千春】
https://mainichi.jp/articles/20190630/k00/00m/030/073000c
2019-06-30 07:38:00Z
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