軍とその傘下にある準軍事組織が激しく衝突しているアフリカのスーダンでは、双方が2日連続で一時的な停戦に合意したと発表したものの合意は守られず、首都ハルツームを中心に激しい戦闘が続いて混乱が広がっています。
スーダンでは、おととし(2021年)のクーデターで実権を握った軍が民政移管に向けて軍の再編などの協議を進めてきましたが、軍の傘下にある準軍事組織のRSF=即応支援部隊が反発し、今月15日以降、軍と激しく衝突しています。
19日も首都ハルツーム市内を中心に激しい戦闘が続き市内にある国際空港が攻撃を受けるなど被害が拡大していて、現地の医師会によりますとこれまでに市民144人が死亡したということです。
地元メディアなどによりますと、双方は人道的な理由から、19日の夕方から24時間の一時的な停戦に合意したと発表しましたが、その後もハルツーム市内では銃声が聞かれ、前日に続いて2日連続で停戦合意は守られていないということです。
現地では多くの医療機関が攻撃や停電などによって閉鎖に追い込まれていて、欧米諸国やアラブ諸国は双方に一刻も早い停戦を呼びかけています。
またハルツームでは戦闘を逃れようと市民が避難していて、戦闘が収束する見通しが立たないなか混乱が広がっています。
国際空港でも被害
首都ハルツームにある国際空港でも被害が出ています。
今月17日に撮影された衛星画像では、駐機している複数の航空機が破壊されている様子が確認できます。
また2日後の19日に撮影された衛星画像では、航空機や北側のゲート付近から黒い煙が出ているのが確認できます。
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2023-04-19 21:44:29Z
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