2023年04月13日07時06分
【ワシントン時事】米軍などの機密文書がSNSに流出したとされる問題で、オースティン米国防長官は11日、「非常に深刻に受け止めている」と述べ、調査に全力を挙げる姿勢を示した。一方、英調査報道機関ベリングキャットは、明るみに出た機密文書が「氷山の一角にすぎない」と警告し、ゲーマーに人気の通信アプリ「ディスコード」への流出が発端だったと指摘した。
「あらゆる手を尽くす」。オースティン氏は記者会見で流出経緯の徹底調査を誓った。文書の一部には改ざんの痕跡があるが、多くは本物の可能性が高いとみられている。国防総省の調査に加え、司法省も刑事事件として捜査に乗り出した。
文書流出を欧米の主要メディアで最初に報じたのは6日の米紙ニューヨーク・タイムズだった。しかし、ベリングキャットや英紙ガーディアンによると、大量の機密文書が昨年10月からディスコードで共有されていた。
ディスコードの中にある「サグ・シェーカー・セントラル」という名前のグループ(現在は削除)が最初の流出元だった。このグループは約20人の利用者が集まる「緊密なコミュニティー」で、ゲームや音楽、宗教などが話題の中心だった。
このグループで昨年10月から今年3月上旬までに「これまで明るみに出たものよりもはるかに多くの機密文書」が共有された。グループの管理者がウクライナ情勢に関する「熊VS豚」というチャンネルを運営していたとされ、流出に関わった可能性がある。
その後、このグループの利用者の一人が2月下旬、共有されていた文書の一部ながら100件を超える文書をディスコードの別のグループに転載。数日後、別の利用者が人気ゲーム「マインクラフト」に関する他のグループに約10件の文書を投稿したという。
約1カ月の空白期間を経て、4月上旬にさらにその一部が英語圏のインターネット掲示板「4chan」や通信アプリ「テレグラム」に掲載された。テレグラムでは、ウクライナ側の死傷者を増やし、ロシア側の死傷者を減らす改ざんが行われていた。
文書にはウクライナやロシアに関するもののほか、イスラエル、韓国、エジプトなどとの米外交の機微に触れかねない情報が含まれている。そもそもの流出元は誰なのか、解明が進まなければ、米内外に深刻な疑心暗鬼が広がりそうだ。
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2023-04-12 22:06:00Z
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