香港の「雨傘運動」を主導した学生団体の元幹部、周庭さん(22)が10日、東京都内で記者会見を開き、「香港政府はまだ民意を無視している。でも香港人は簡単にあきらめない。街で抵抗を続ける」と述べ、改めて逃亡犯条例改正の撤回を訴えた。周さんは今回のデモに参加した後、来日した。
デモ参加者について「初めてデモや社会運動に参加する人、特に若者が多かった」と分析したうえで「歴史を作った」と評価した。一方、条例改正について「政権が反対意見を露骨に消し去ることを可能とし、香港を完全に中国にしてしまうものだ」と批判。「可決されればデモをするだけで中国に引き渡されるかもしれず、今回が最後の機会と考えて参加した人も多かったと思う」と指摘した。
そのうえで「仕事や観光で香港を訪れた外国人の権利にも影響する」「公平な裁判、法律がなくなれば、国際金融都市としての良さもなくなる」と訴え、国際社会の関心や協力を呼びかけた。
周さんは17歳だった2014年に雨傘運動に参加。「民主の女神」などと呼ばれる中心的メンバーとなり、16年には香港の自決を求める新党「香港衆志」の幹部となった。昨年3月の立法会(議会)補欠選挙で立候補しようとしたが、政府は香港が中国に属するとした香港基本法に反すると判断し、届け出を認めなかった。【前谷宏】
https://mainichi.jp/articles/20190610/k00/00m/030/252000c
2019-06-10 12:47:00Z
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