国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリーニ事務局長は4日、イスラエル軍が「UNRWAの職員450人以上がイスラム組織ハマスの戦闘員だった」と公表したことを受け、「UNRWAの活動を弱体化させ、終わらせようとする意図的かつ協調的なキャンペーン」だと懸念した。米ニューヨークで開かれた国連総会の会合で述べた。
ラザリーニ氏は、UNRWAの解体を要求するイスラエル側の主張について、「近視眼的だ。子どもたちの世代を犠牲にし、憎しみ、うらみ、将来の紛争の種をまくことになる」と反論した。
UNRWAを巡っては、昨年10月のハマスによるイスラエル急襲に職員が関与したとの疑惑を受けて、日本を含む主要な支援国が資金拠出を凍結している。国連は特定した少なくとも9人を解雇し、内部監査室(OIOS)が調査を進めている。ラザリーニ氏によると、これまでに16カ国が凍結した資金の総額は4億5000万ドル(約675億円)に上るとした上で、「UNRWAには財政的ショックを吸収する能力はない。ガザで戦争が激化している間はなおさらだ」と述べ、早期の支援再開を訴えた。
会合後に記者会見したラザリーニ氏は、イスラエルの治安当局に拘束されたUNRWA職員を含むパレスチナ人が、暴行や心理的虐待を受けたとする事例を報告。4日のイスラエル軍の発表については「何も知らされていない」と説明した。【ニューヨーク八田浩輔】
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2024-03-05 07:45:46Z
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