Minggu, 03 Maret 2024

トランプ氏が指名獲得へ駄目押しを狙う「スーパーチューズデー」って何? 5日にアメリカ大統領選のヤマ場:東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞

 11月のアメリカ大統領選に向けた共和、民主両党の候補指名争いは5日、各州で予備選などが集中するヤマ場「スーパーチューズデー」を迎える。共和党はトランプ前大統領(77)が対抗馬のヘイリー元国連大使(52)を寄せつけず序盤戦で全勝し、指名獲得に王手をかける見込み。民主党はバイデン大統領(81)の指名が確実だが、支持率が伸びず、本選に向けて不安がよぎる。(ワシントン・浅井俊典)

◆各州の「指名争い」がこの日に集中

 大統領選は、民主、共和両党が各州で党員集会や予備選を開いて夏の党大会までに候補者を1人に絞り込む「指名争い」と、各党が指名した候補同士が11月に対決する「本選」の2段階方式で行われる。

 各州には党候補を指名する投票権を持つ代議員が割り当てられ、指名争いではその数を競う。方法は、選挙形式で行う「予備選」と、地区ごとに集まって話し合いを通じて候補を選ぶ「党員集会」があり、民主は全国で約3900人、共和は2429人の過半数を得ればそれぞれ正式に候補に指名される仕組みだ。

 スーパーチューズデーは指名争いの期間中、最も多くの州で予備選・党員集会が実施される火曜日を指す。

 序盤戦の中西部アイオワ州や東部ニューハンプシャー州に対抗し、自らの州で指名の流れを決め、影響力を高めたい複数の州が1980年代に予備選などを一斉に実施したことから始まった。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、共和党ではこの日、全代議員の3分の1以上にあたる874人が割り当てられる。このうち全米で人口が最も多い西部カリフォルニア州には最多の169人の代議員がいる。

◆共和党穏健派は圧倒的に「ヘイリー支持」だが…

 スーパーチューズデーが終わった時点で共和党に割り当てられる代議員の総数は1151人。仮にトランプ氏が全員獲得しても過半数には届かない。

 これまでトランプ氏に連戦連敗しているヘイリー氏がどこまで粘るかにもよるが、トランプ氏陣営は、スーパーチューズデーで駄目を押し、3月中に過半数を獲得する構想を描く。

 トランプ氏は、白人労働者やキリスト教プロテスタントの福音派など熱狂的な岩盤支持層に支えられ、ヘイリー氏を寄せ付けないものの、物議を醸す発言や刑事事件の起訴などにより共和党穏健派や無党派層の支持離れが目立つ。

 米メディアがサウスカロライナ州予備選で実施した出口調査によると、党穏健派の支持はヘイリー氏が70%でトランプ氏の29%を圧倒している。

 一方、民主党のバイデン氏は指名が確実視されている。現職の大統領が再選を目指す場合は、そのまま党候補に指名されることがほとんどだ。

 しかし、加齢による衰えの懸念などから支持率は30%台に低迷。政治サイト、リアル・クリア・ポリティクスによると、本選でバイデン氏とトランプ氏の再対決になった場合、トランプ氏が若干有利になるとの世論調査結果が出ている。

◆バイデン氏 親イスラエルの姿勢に批判強まる

 前回勝利の大きな支えとなった黒人有権者の支持も低調だ。AP通信によると直近の黒人支持率は42%と、就任した年(2021年)の7月に記録した86%から大幅に低下している。

 パレスチナ自治区ガザへの侵攻を続けるイスラエルを支える姿勢にも批判が強まっている。アラブ系米国人の多い中西部ミシガン州で2月27日に実施された予備選では、投票しないよう呼びかける抗議運動が広がり、白票に当たる「特定の候補を支持しない」が10万票を超えた。

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2024-03-03 12:12:19Z
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