【ベルリン=中西賢司】ドイツ公共放送ARDは2日、ウクライナへの軍事支援に関する独軍高官の協議内容が傍受され、ロシア側に漏えいしたとして独国防当局が調査を始めたと報じた。ショルツ首相は2日、訪問先のバチカンで「非常に深刻な問題だ」として早期に全容を解明すると表明した。
ロシア国営テレビ「RT」が1日、独空軍トップのインゴ・ゲアハルツ総監ら複数の高級将校が2月19日に開いたオンライン会議の内容とする38分の録音音声や文字起こしした文書をネットに投稿した。独国防省はARDに対して会議が傍受されたことを認めた。
独軍高官は、ウクライナから供与を要請されている射程約500キロの巡航ミサイル「タウルス」について、独国防相に報告する内容を準備するため、民間のウェブ会議システムを利用して会議を開いた。
独メディアが漏えい内容として報じたところよると、タウルスの輸送方法や配備にかかる時間、ウクライナ南部クリミア半島と露本土を結ぶ橋を攻撃する際の有用性、ウクライナ兵への使用訓練のあり方などを話し合っている。別の巡航ミサイルを供与した英軍要員がウクライナ国内で活動しているとも言及しているという。
ショルツ氏は戦闘のエスカレートにつながるとの懸念から、露本土を射程に収めるタウルスの供与に消極姿勢を崩していない。ずさんな情報管理が露呈したことで、独国内では機密情報が恒常的にロシアに流れていた可能性を疑う声も出ている。
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2024-03-03 09:08:00Z
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