【ドバイ=福冨隼太郎】イラン国営通信は10日、サウジアラビアとイラン両政府が2カ月以内に外交を正常化し、双方の大使館を再開させることで合意したと報じた。両国は2016年に断交しており、両国の外相が12月にヨルダンで会談するなど国交回復に向けた動きを活発化させていた。
イラン国営通信によると、両国は中国の仲介のもとで北京で協議を開いた。イラン側からは外交や国防を統括する最高安全保障委員会のシャムハニ事務局長らが交渉にあたった。イラン、サウジ、中国の3カ国が出した共同声明のなかで「主権の尊重と互いの内政への不干渉を強調する」と指摘したと伝えた。
サウジのファイサル外相とイランのアブドラヒアン外相が近く会談する見通しだ。サウジ国営メディアは合意について報じていない。
イランのライシ大統領は2月に中国を訪問し、習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談している。イランメディアはシャムハニ事務局長がサウジとの関係構築における中国の役割を称賛したと報じた。
イスラム教スンニ派が主流のサウジとシーア派大国のイランは、中東の覇権を巡って対立を続けてきた。16年にはサウジがシーア派指導者を処刑したことからイランが反発。テヘランのサウジ大使館が襲撃されたことをきっかけに両国は断交した。
両国は21年から関係改善に向けた協議を事務レベルで続けてきた。22年12月にはファイサル氏とアブドラヒアン氏がヨルダンで会談。アブドラヒアン氏は会談後、ツイッターに「ファイサル氏はイランとの対話を継続する意思があると明らかにした」などと投稿していた。
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2023-03-10 12:56:34Z
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