Senin, 06 Maret 2023

大地震1か月 トルコ建物被害20万棟 背景に違法建築の横行か - nhk.or.jp

アシェクさんは「最初は信じられず、彼の母から話を聞いたときには本当にことばが見つかりませんでした。僕たちはいつも電話でおしゃべりしていたのですが、また話をしようとしても、もう彼はいないのです」と涙をこらえながら話していました。

大切な親友を奪った今回の地震のあと、アシェクさんが決意したことがあります。

将来、建築士になってカフラマンマラシュの再建に貢献することです。

アシェクさんは大学受験に向けて、再開した学習塾に通い始めました。

学習塾は建物に大きな被害はなかったものの、安全性を考慮し、外に設営したテントのなかに机やいすを置いて授業を再開しました。

心の傷も癒えないうちに、学習塾に再び通い出した理由をアシェクさんに尋ねると「家も住めなくなり、家族の仕事もなくなり、すべてを失ってしまいました。塾で勉強することだけが、将来への希望なのです」と話してくれました。

今回の地震では、耐震基準が守られていない違法な建築や改築が被害を拡大させたとも指摘されていて、アシェクさんが建築士を目指す理由は悲劇を繰り返したくないという思いもあるといいます。

アシェクさんは「この地震で、街の多くが壊れてしまいました。この街が大好きな僕たちのような子どもたちにしか、街を発展させることはできないのだと思います」と故郷の復興に向けた決意を語っていました。

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2023-03-06 11:05:10Z
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