アメリカのドナルド・トランプ前大統領のポルノ女優への口止め料支払いをめぐる疑惑で、トランプ氏の起訴を認めるか検討しているニューヨーク州の大陪審が22日、予定していた審理を延期した。米メディアが複数の捜査関係筋の話として伝えた。さらに、ニューヨークで捜査が進むこの疑惑とは別に、機密文書を不正に扱った疑惑をめぐって特別検察官の捜査を受けている件で、ワシントンの連邦高裁は22日、トランプ氏の弁護士に対し、トランプ氏とのやりとりに関する文書を検察に提出するよう命じた。
ニューヨークでの捜査
ニューヨーク・マンハッタン区検察が扱っている事件は、米ポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏が2006年にトランプ氏と性的関係をもったと主張したことを発端とする。、ダニエルズ氏はこれについて2016年米大統領選を目前に13万ドルを口止め料として、トランプ氏の弁護士から支払われたとしている。トランプ氏は2018年5月、自分の顧問弁護士がポルノ女優に払った口止め料を返済したと認める発言をツイッターでしていた。
マンハッタンの検察官は、この金銭授受の申告方法をめぐって、トランプ氏を起訴する可能性がある。トランプ氏が起訴されれば、米大統領経験者を被告とする初の刑事事件となる。
ニューヨーク州の大陪審がこの日に再招集されなかった理由は不明。大陪審は検察官が設置するもので、起訴に十分な証拠があるか判断する。
大陪審は23日に再開の予定。米メディアは法執行当局筋の話として、週内にトランプ氏の起訴に関して評決が行われる可能性は低いと伝えた。
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大陪審は最近、トランプ氏の元弁護士のマイケル・コーエン氏(、刑期終了)や、トランプ氏の法律面での盟友のロバート・コステロ氏の証言を聞いた。コステロ氏は今週、トランプ氏が支払いを指示した疑いについて否定する証言をしたと、メディアに話していた。
コステロ氏は22日、証人として再び呼ばれることはないだろうと述べた。大陪審が他の人たちにも証言を求めるかは不明。
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起訴は「できない」とトランプ氏
BBCが提携する米CBSニュースは21日、トランプ氏がフロリダの私邸「マール・ア・ラーゴ」で、さまざまな展開に備えて側近らと話し合っていると報じた。
主要都市の警察は、トランプ氏が逮捕された場合に騒乱が起こる可能性があるとして備えている。
マンハッタンの刑事裁判所と地区検事局の前には、バリケードが設置されている。
トランプ氏は起訴の可能性に関係なく、2024年大統領選挙の共和党候補を目指し、選挙活動を続けると明言している。
25日にはテキサス州ウェイコで、トランプ氏の大統領選立候補を支持する集会に参加を予定している。
機密文書持ち出し疑惑でも動き
ダニエルズ氏への口止め料支払いをめぐる疑惑は、トランプ氏が直面している複数の法廷闘争の一つに過ぎない。
弁護士と依頼人間の秘匿特権によって通常、弁護士のメモなどは保護されている。しかし裁判官は、法的行為が犯罪に利用された可能性がある場合、記録の公開を命じられる。
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2023-03-23 05:15:00Z
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