【コロンボ=岩田智雄】スリランカの最大都市コロンボなどで起きた連続テロの死亡者は23日、計321人に上った。警察当局は同日、テロに関与した疑いで、これまでに計40人を拘束したと発表した。ロイター通信によると、容疑者の中には国内にいたシリア人1人が含まれるという。国際的なテロ組織が事件に関与した疑いが高まった。
シリセナ大統領は23日、非常事態宣言を全土に発令した。警察や軍は裁判所の命令なしに、容疑者の拘束や取り調べが可能になる。
スリランカ政府の防衛担当幹部は、3月にニュージーランドのモスク(イスラム教礼拝所)で起きた銃乱射事件に対する「報復」として今回のテロが起きたことが、初期捜査で判明したと議会に報告した。
また、今回のテロに関与したとみられるイスラム過激派「ナショナル・タウヒード・ジャマア(NTJ)」に他の国内過激派組織も協力していた、との見方を示した。
これまで、NTJが主導した大規模テロは確認されていないことから、スリランカの当局は、国際刑事警察機構(インターポール)とも連携し調べを進める。
一方、地元英字紙デーリー・ミラー(電子版)は22日、高級ホテル「シャングリラ」への自爆テロ犯の身元を捜査当局が特定したと報じた。コロンボ近郊の工場経営者で、工場の従業員9人が逮捕された。
テロでは、日本人1人を含む、38カ国の外国人の死亡が確認された。
https://www.sankei.com/world/news/190423/wor1904230031-n1.html
2019-04-23 10:27:00Z
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