釜山市(プサンシ)が東区草梁洞(チョリャンドン)の日本総領事館付近にあった強制徴用労働者像を撤去し、全国民主労働組合総連盟(民主労総)などの反発が強まっている中、呉巨敦(オ・ゴドン)釜山市長が15日、公論化の過程を経て労働者像設置の位置を決めようと提案した。
呉市長はこの日午前11時、市庁で記者会見を開き、「市民が同意できる代表性のある機関または団体で公論化推進機構を構成し、5月1日のメーデーまでに労働者像設置の位置を決めよう」と提案した。また「公論化の方式や内容はすべて公論化機構に委任する」と伝えた。
呉市長は民主労総と全国公務員労働組合などの反発に関連し、「歩道に不法造形物固定作業が行われたことで、行政代執行(撤去)過程で発生しかねない事故の危険と衝突を最小化するために電撃的に撤去するしかなかった」と釈明した。しかし呉市長は「撤去の過程で十分な意思疎通が不足していた」と遺憾を表した。中央日報は呉市長の提案に対する民主労総側の立場を尋ねたが、立場の表明を拒否した。
これに先立ち「積弊清算・社会改革釜山運動本部強制徴用労働者像建立特別委員会」(建立特別委)所属の民主労総と全国公務員労働組合釜山本部組合員など約50人はこの日午前7時から釜山市庁で呉市長の出勤阻止デモなどをした。その後、午前9時ごろ釜山市庁の正門前で記者会見を開き、強制徴用労働者像を撤去した呉市長の謝罪と面談を要求した。
10余人は午前9時10分ごろから釜山市庁7階にある釜山市長室前の廊下に集まり、午前10時まで呉市長の謝罪などを要求した。この過程で警察とのもみ合いもあった。午前10時に市長室の前で解散した組合員など約50人はまた釜山市庁1階ロビーに集まり、この日午後まで呉市長の謝罪と面談を要求した。
これに先立ち建立特別委は昨年5月1日と3月1日に日本総領事館前に設置された平和の少女像の隣に「強制徴用労働者像」を設置しようとしたが、釜山市が反対すると、先月1日に総領事館から50メートル(正門から100メートル)ほど離れた鄭撥(チョンバル)将軍銅像近くに労働者像を臨時設置した。続いて建立特別委と管轄の東区庁は11日に交渉し、臨時設置したところから10メートルほど離れた鄭撥将軍の隣の小公園に労働者像を設置することで合意した。双方は合意に基づき14日に労働者像の固定化作業をする予定だった。
しかし釜山市は「この合意は認められない」として12日午後6時15分ごろ労働者像を強制撤去し、南区大淵洞(デヨンドン)国立日帝強制動員歴史館1階に移した。3月1日に設置された労働者像が歩道上に許可なく設置された不法造形物という理由からだ。しかし釜山市は日本との外交摩擦を懸念する政府の立場などを考慮し、労働者像を日本総領事館近隣でなく別の場所に設置するよう主張している。
現在、建立特別委は国立日帝強制動員歴史館に移された労働者像を鄭撥将軍の銅像付近に移すと明らかにしているため、今後も建立特別委と釜山市の衝突が予想される。
【関連記事】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190415-00000037-cnippou-kr
2019-04-15 06:38:00Z
52781662680516
Tidak ada komentar:
Posting Komentar