文在寅とバイデンの「落としどころ」
米韓首脳会談共同声明の最初の小題目に「同盟:新たなページを開く」という内容が入った。今後協力の幅を広げていくことに期待を示した形だ。
日米首脳会談の共同声明では「同盟:自由で開かれたインド太平洋を作る」とあった。まさに今回の米韓首脳会談は「米韓同盟の復元・拡大」をうたったものといえよう。
米韓首脳会談では駆け引きが行われた photo/gettyimages
今回の米韓首脳会談は、対中戦略で韓国を中国から引き離し、日米韓協力の中に引きつけたい米国バイデン大統領と、米国バイデン大統領に北朝鮮金正恩総書記との首脳会談を行ってもらいたい文在寅大統領との駆け引きだった。
それでも、米韓双方にとって、同盟関係を再構築する上で成果のあった会談であった。文在寅氏は「最高の歴訪であり、最高の会談だった」と評価した。バイデン氏にとっても韓国と中国の関係に楔を打つための一歩となった。
韓国の元外務次官で駐日大使を務めた申ガク秀(シン・ガクス)氏は「日米韓協力で北朝鮮核問題の優先順位は従来よりも下がり、米国は対中政策の大きな枠組みの中で北朝鮮を扱おうとするだろう」と分析している。
「アメリカは北朝鮮に”よりソフト“に、韓国は中国に”よりタフ”に、お互いが譲歩したということだ」との元米政府高官の会談内容の総括もある。米韓共にその力点は異なっていたが、上手に対立点は避け、譲歩できるところを探り合った会談であった。
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2021-05-26 20:00:00Z
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