早くも初仕事。
現地時間の5月15日、中国の探査機「祝融号」が火星着陸に成功しました。現在は埃っぽいユートピア平原に腰を下ろしている火星探査車が火星で撮影した初画像がさっそく公開されています。
中国国家航天局(CNSA)のニュースリリースで公開された画像は、探査車がなんの調査に着手するかを決めるうえで重要です。NASAが火星に送った5つ目の探査車で、化石化された微生物を探すというミッションを負ったパーサヴィアランスとは異なり、祝融号のスケジュールはゆったりとしています。
1枚目の画像は白黒で、探査車の前方についている障害物を避けるためのカメラで撮影したもの。傾斜路がランダーから火星の地表へと延びていて、画像の下の方には探査車の車輪が見えます。「火星に着いたぞ」と言わんばかりの構図ですね。
2枚目の画像は最近すっかりおなじみになった岩っぽくて赤い土壌を捉えたカラー写真で、探査車背面のナビゲーションカメラが撮ったそう。祝融号のソーラーパネルがスムーズに開いた状態で写っています。探査機は着陸時にオービターからランダーと探査車が分離する様子を捉えた動画も送ってくれています。
NASAのビル・ネルソン長官は水曜に出した声明文で「中国国家航天局が火星探査車祝融号からの初画像を受信したことにお祝いを申し上げます。火星における探査ロボットの国際的な科学コミュニティが育つなかで、アメリカと世界は祝融号の発見が人類の火星の知識を向上させてくれることを楽しみにしています。私は人間が火星に上陸するために必要な能力を知ることや、開発の一助となる今後の国際的な発見に期待しています」と述べていました。
中国の探査車はNASAのパーサヴィアランスから1,000マイル(約1,610km)以上離れていて、特定の地域に留まるという探査車ミッションの性質を考えると、2機が出会うことはなさそうです。パーサヴィアランスはジェゼロ・クレーターの干からびた三角州を探索していますが、祝融号のいるユートピア平原はほぼ平地。そこには研究者たちが特に興味を持っている特徴がいくつかあります。火星の周回機からの衛星画像に見られる砂丘のような構造や火星の霜の証拠、Natureによれば古代の溶岩か泥火山かもしれない円錐形の特徴などです。もし泥火山なら、火星の大気にメタンが多い理由を説明できるかもしれません。
祝融号のミッションはたった90日ほどの予定なので、その期間内に詰め込むことはたくさんあります。探査車パーサヴィアランスとキュリオシティ、そして探査機インサイトも火星で任務にあたっていますから今後数カ月は火星からたくさんのニュースを期待できそうです…!
Source: China National Space Administration, Nature,
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2021-05-21 08:00:00Z
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