【ワシントン=中村亮】バイデン米大統領は17日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話し、同国とパレスチナの停戦を支持する立場を示した。公式に停戦支持を表明したのは初めて。イスラエルの自衛権を「固く支持する」とも改めて伝えており、緊張緩和につながるかどうかは不透明だ。
イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの空爆が始まった10日以降、米・イスラエル首脳の電話協議は3回目となった。バイデン氏が停戦支持に触れたのはガザで犠牲者が増えていることを懸念しているためとみられる。ガザの保健当局によると空爆による死者は合計200人以上に及び、その中には60人以上の子どもが含まれている。
国連安全保障理事会が16日に開いたオンライン公開緊急会合では、イスラエルとパレスチナに即時停戦を求めるべきだとの意見が各国から相次いだ。米国はイスラエル寄りの姿勢を示し、声明発表を見送った。バイデン氏は即時停戦を訴えておらず、米メディアでは緊張緩和に受けた訴えが力不足との論評が目立つ。身内である民主党のリベラル派議員からも批判の声が上がっている。
もっとも、イスラエル側は一貫して強硬姿勢を崩していない。16日に米CBSの番組に出演したネタニヤフ氏は「秩序と静寂を取り戻すためにやれることは何でもやる」と述べ、空爆を続行する考えを改めて示した。
欧州歴訪中のブリンケン米国務長官も17日、イスラエルのアシュケナジ外相と電話し、緊張緩和に向けた米国の取り組みを説明した。ブリンケン氏はヨルダンやチュニジアの外相とも電話し、ガザ情勢を協議した。
【関連記事】
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiPGh0dHBzOi8vd3d3Lm5pa2tlaS5jb20vYXJ0aWNsZS9ER1haUU9HTjE4MElRMFkxQTUxMEMyMDAwMDAwL9IBAA?oc=5
2021-05-18 00:58:13Z
52783289173982
Tidak ada komentar:
Posting Komentar