2024年01月18日07時02分
【ソウル時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が韓国を「主敵」と位置付け、威嚇を強める中、米国の著名な専門家2人が「正恩氏は戦争への戦略的決断をした」とする論評を公表した。正恩氏が言及する「戦争の準備」を虚勢とは言い切れないと主張。有数の北朝鮮通の見解であるだけに、韓国の聯合ニュースは「不気味だ」と評している。
執筆したのは、かつて米朝交渉に関わった米国務省の元高官、ロバート・カーリン氏と、多くの訪朝経験を持つ核科学者のジークフリード・ヘッカー氏。米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」に11日、掲載された。
論評は、朝鮮半島の現状は朝鮮戦争が勃発した1950年以来、最も危険だと指摘。正恩氏がいつ、どのような形で引き金を引く計画かは分からないが、朝鮮戦争を引き起こした祖父、故金日成主席のように「戦争への戦略的決断をしたと考える」と強調した。
2人は、決断の背景に2019年2月のハノイでの米朝首脳会談があると説明。正恩氏は、トランプ前米大統領との交渉決裂に大きく失望し、北朝鮮が長年追求した対米関係正常化への期待を捨て、中国やロシアへの接近にかじを切ったと分析した。ウクライナを侵攻するロシアのプーチン大統領と会談するなど、軍事を中心にロ朝協力が深まったことで北朝鮮が自信を得たとの見方を示した。
米韓両国は「北朝鮮が核を使用する場合、北朝鮮政権を終わらせる」と強調してきた。米韓両軍の圧倒的な軍事力を前に、正恩氏もこうしたメッセージを理解しているという見方が一般的だ。ただ、論評は「他の良い選択肢がないと確信した者は最も危険なゲームでも価値があると考えるようになる」と警告した。
韓国統一省の当局者は北朝鮮の対決姿勢について、4月の韓国総選挙を前にした「心理戦」と指摘し、カーリン氏らの主張に一線を画している。ただ聯合は「米国の専門家が核戦争の可能性を警告したのは北朝鮮の核戦略がそれだけ危険だという意味だ」と伝えた。
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2024-01-17 22:02:00Z
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