ロシア西部サンクトペテルブルクのガス輸出港で21日に爆発があり、ウクライナのドローン(無人機)がこれを引き起こしたと、同国の情報筋がBBCに話した。
爆発は、フィンランド湾のウスチ・ルガ港にあるガス会社ノヴァテクのターミナルで起きた。大きな火災につながったが、ロシア当局は負傷者は出ていないとしている。
一方、ウクライナ当局筋は、ウクライナ保安庁(SBU)の「特別作戦」チームがこの攻撃を指揮し、ドローンで「標的を狙った」と説明した。
ロシアとウクライナは共に、現在の紛争でドローンを使用している。
ロシアは2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始したが、ここ数カ月はほとんど進展がない。
レニングラード州のアレクサンドル・ドロジェンコ知事は、サンクトペテルブルクでの爆発の後に「厳戒態勢」が敷かれたと話した。また、大規模な火災とみられる映像を公開した。
ノヴァテクはその後、ターミナルでの作業を停止したとし、火災は「外的影響」によるものだと発表。詳細は明らかにしなかった。
ウクライナ側は、ノヴァテクの工場で精製されている燃料が、ウクライナに侵攻するロシア部隊で使われていると主張している。また、今回の攻撃がロシア軍の後方支援を「大きく悪化させた」としている。
さらに、このターミナルから燃料を輸出しているロシアの経済にも影響を与えたとしている。
ロシアのニュースサイト「Fontanka.ru」が掲載した映像には、火災の近くに係留されているタンカーが映っている。同サイトによると、現地時間20日午前1時ごろ、ドローン2機がサンクトペテルブルクに近づいているのが目撃されたが、海岸とウスチ・ルガ港に向かう前に、郊外で急に進行方向を変えたという。
また、爆発とともに足元が揺れたという目撃者の証言も出ている。
メッセージアプリ「テレグラム」のロシア語チャンネル「Mash」は、火災の前に爆発音を2回聞いたという情報筋の話を引用している。同チャンネルによると、従業員約150人がターミナルから避難した。
ロシアのソーシャルメディアに投稿された別の映像には、大きなオレンジ色の火の玉が映っており、爆発前にドローンのブザー音を聞いたという男性の声が入っていた。
「Fontanka.ru」はまた、サンクトペテルブルク空港の発着便は、爆発前に「カーペット」と呼ばれる計画が実施されたため、運航を見合わせていたと報じた。同サイトは通常、信頼できる情報源とされている。
<関連記事>
ロシア国防省も、20日夜にウクライナとの国境に近いスモレンスク州でウクライナのドローン3機を撃墜したと発表した。
それ以前にも、ロシア西部のトゥーラとオリョール上空でドローンを撃墜したと発表している。死傷者の報告はない。
21日には、ロシアの占領下にあるウクライナ東部ドネツク市で砲撃があり、少なくとも27人が死亡したと、ロシアの支援を受けるドネツク州の指導者が発表した。同州で展開するウクライナ部隊は攻撃への関与を否定している。BBCニュースはこの攻撃をめぐる状況を、即座には検証できていない。
ロシアとウクライナは互いのエネルギー・インフラを攻撃している。19日にはロシア南西部ブリャンスクの石油基地で火災があったが、ロシア政府はウクライナのドローン攻撃だと指摘している。
ロシアは18日に、ドネツク州ヴェセレ村を制圧したと主張したが、ウクライナ側はこれを認めていない。
ウクライナは深刻な弾薬不足に直面していると繰り返し警告している一方、今年中にドローン100万機を国内生産する目標を掲げている。
https://news.google.com/rss/articles/CBMiJWh0dHBzOi8vd3d3LmJiYy5jb20vamFwYW5lc2UvNjgwNTI2MTnSAQA?oc=5
2024-01-22 05:32:24Z
CBMiJWh0dHBzOi8vd3d3LmJiYy5jb20vamFwYW5lc2UvNjgwNTI2MTnSAQA
Tidak ada komentar:
Posting Komentar