パレスチナ自治区ガザ地区で12~13日にかけて、165人がイスラエルの攻撃で死亡したという。同地区を実効支配するイスラム組織ハマスが運営する保健省が発表した。南部ラファでは、避難中の2家族が身を寄せる家屋が破壊され、10人が死亡したという。ハマスが運営する現地の保健省によると、13日までにパレスチナ人2万3843人が殺され、さらに大勢が建物のがれきの下で死亡していると考えられている。
イスラエル国防軍(IDF)は、ラファの民家が攻撃されたとの情報について、調査中だと述べた。
12日から13日にかけて、ガザからイスラエル南部へ複数のロケット弾も撃ち込まれたという。
ラファ住民のサミール・ケシュタさんはAFP通信に対して、自分と妻が外出中に自宅がイスラエルの砲撃で「完全に破壊された」と話した。
「私と子供たちを守ってくれた家が……私たちは平和に暮らしていた。(イスラエルは)何の予告もなく攻撃してきた」と、ケシュタさんは述べた。
空爆が始まったとき、ニマ・アル・アクラスさんは自宅にいたという。「想像もつかないひどい攻撃で、私たちはひたすら叫んでいた。誰かが私をかついで荷車に乗せてくれるまで、身動きできなかった」と話した。
「私たちが何か悪いことをしたのか。ただ座っていただけなのに。自宅の中も外も安全ではないし、いったいどこに行けばいいのか」と、アル・アクラスさんは問いかけた。
イスラエルは、標的はハマスの戦闘員とインフラであって、民間人の被害は最小限に食い止めるよう努力していると説明している。
昨年10月7日に戦争が始まって以来、北部などガザ各地から避難してきた住民で、かつて30万人以下だったラファの人口は100万人以上にふくれあがっている。
ガザ保健省のアシュラフ・アル・クドラ報道官は通信アプリ「テレグラム」で、ラファのインフラや医療機関は、推定130万人の避難者に対応しきれないと書いた。
「ラファは破局に達しつつある。家を失った何十万人ものパレスチナ人とその家族が、押し寄せているので」と、報道官は訴えた。
ラファ市内のナセル病院では医師たちが、診療体制が「破綻(はたん)」した状態で、十分な治療ができずにいると話す。
モハマド・アル・キドラ医師はロイター通信に、「集中治療室にはもうほとんど、医薬品も機材もない」と話した。「空いているベッドはなく、治療もできない。救急治療室の薬はほとんどすべて、不足している。代替品を探そうとしている」。
また、家を追われた住民の多くが、病棟に避難している。
世界保健機関(WHO)によると、ガザ地区内で今も機能している医療施設はもはや半数以下で、機能していても部分的だという。ハマスの保健省によると、ガザ地区内ではごく少数の救急車しか稼働していない。
さらに、ガザ地区中部の住民たちによると、人口密集地のブレイジ、ヌセイラト、マガジの難民キャンプ周辺で激しい銃撃戦や戦車による砲撃、空爆が相次いだ。
IDFは、ガザ地区中部で複数の標的を攻撃し、無数の戦闘員を殺害したと明らかにした。
IDFは、ガザ南部ハンユニスでも複数のハマス戦闘員を殺害したとしている。これに対してハマスは、ハンユニス近くでIDFのヘリコプターに向かって発砲したと主張している。
BBCは、戦況に関する双方の主張を検証できていない。
ハマスは昨年10月7日にイスラエルを攻撃し、約1300人を殺害し、約240人を人質にした。これを受けて英米両政府は、イスラエル支援を表明している。
ハマスの攻撃を受けてイスラエルは、ガザ地区に空爆と地上部隊による軍事作戦を展開。ハマスが運営する現地の保健省によると、13日までにパレスチナ人2万3843人が殺され、さらに大勢が建物のがれきの下で死亡していると考えられている。
https://news.google.com/rss/articles/CBMiJWh0dHBzOi8vd3d3LmJiYy5jb20vamFwYW5lc2UvNjc5NzI5NzjSASlodHRwczovL3d3dy5iYmMuY29tL2phcGFuZXNlLzY3OTcyOTc4LmFtcA?oc=5
2024-01-14 04:28:30Z
CBMiJWh0dHBzOi8vd3d3LmJiYy5jb20vamFwYW5lc2UvNjc5NzI5NzjSASlodHRwczovL3d3dy5iYmMuY29tL2phcGFuZXNlLzY3OTcyOTc4LmFtcA
Tidak ada komentar:
Posting Komentar