秦剛氏は57歳。
北京の大学で国際政治を学び、20歳のときに中国共産党に入党しました。
大学を卒業後、中国外務省に入り、イギリスの大使館で長年勤務するなど、主にヨーロッパを担当してきました。
外務省の報道官を合わせて8年余り務めたあと、2018年に外務次官に昇格。
おととしにはアメリカ駐在の大使に抜てきされました。
その後、党の政治局委員に昇格した王毅氏の後任として去年12月に外相に任命され、3か月後には副首相級の国務委員にも選出されました。
秦氏は外務省の報道官などを務めた際に習近平国家主席の信頼を得て、近い関係にあるとみられ、前任の王氏が外相に就任してから5年後に国務委員に選出されたのと比べ、異例の早さで出世してきました。
4月には中国を訪問した林外務大臣と会談したほか、先月18日には、アメリカのブリンケン国務長官と会談するなど、活発に外交活動を続けていました。
しかし、秦氏は先月25日に、北京でベトナムやスリランカの外相などと会談したのを最後に、1か月にわたって動静が公表されていませんでした。
中国外務省は今月14日までインドネシアで開かれたASEAN関連の国際会議に秦氏が欠席すると明らかにした際、「健康上の理由だ」としていましたが、その後の記者会見では「提供できる情報はない」などと述べ、具体的な回答を避けていました。
インターネット上では秦氏が香港のテレビ局のキャスターの女性との関係を問題視され、調査を受けているという情報が出回り、台湾メディアが報じるなど臆測が広がっていました。
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2023-07-26 00:24:49Z
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