アンリ・アスティエ、BBCニュース
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、雇い兵組織「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジン氏と先月の反乱後に会談していたと、同国大統領府が10日、説明した。
ロシアのインタファクス通信が大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官の話として伝えたところでは、反乱が失敗に終わった5日後の6月29日に、プリゴジン氏とワグネル司令官ら35人が、モスクワの大統領府に招かれた。
その場でプーチン氏は、ウクライナでの戦争におけるワグネルの行動と反乱について「評価」を述べたという。
また、プーチン氏が「司令官らの説明に耳を傾け、今後の雇用や戦闘での活動についてさまざまな提案をした」という。
一方、プリゴジン氏はプーチン氏に対し、ワグネルが無条件でプーチン氏を支持していると伝えたという。
プリゴジン氏は現在も所在不明となっている。
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ワグネルの反乱は6月23日に始まり、24時間ほどで終わった。ワグネルはその間、ロシア南部の都市を占拠し、モスクワへと進軍した。
反乱を終わらせるための取り決めで、プリゴジン氏は訴追されず、ベラルーシに移住できるとされた。
ワグネルとロシア国防省は、ウクライナでの戦争の遂行をめぐり公然と対立していた。プリゴジン氏は、国防省がワグネルへの弾薬の供給を怠っていると繰り返し非難していた。
プーチン氏への最大の挑戦
プリゴジン氏の消息をめぐっては、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が今月6日、ロシアにいると述べた。同大統領は、ワグネルの反乱を終わらせる取引を仲介した。
BBCは、プリゴジン氏の個人ジェット機が6月下旬にベラルーシに飛び、同日夜にロシアに戻ったのを突き止めている。
ワグネルは、昨年のロシアによるウクライナ侵攻以来、ロシア正規軍とともにウクライナで戦っている。
しかし、ロシアが大きな戦果をあげられないなか、プリゴジン氏はソーシャルメディアで軍上層部を非難するようになった。
とりわけ、ウクライナ侵攻を指揮するセルゲイ・ショイグ国防相とヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長を、痛烈に批判してきた。
プーチン氏に対しては、反乱の最中も直接的に非難はしなかった。しかし、アナリストらは、20年以上にわたって政権を握ってきたプーチン氏の権威に対する最大の挑戦だったと、反乱を評している。
ゲラシモフ参謀総長ら留任か
ゲラシモフ参謀総長の姿が10日、反乱以来初めて公に確認された。
ゲラシモフ氏をめぐっては、解任と引き換えに、ワグネルの進軍が中止されたとの憶測が出ていた。
しかし、ロシアのテレビがこの日放送した映像の中で、ウクライナのミサイル基地を攻撃するよう命令を出していた。
ゲラシモフ氏は、最近の出来事についても話をしていた。そのため、この映像は反乱の後に撮影されたとみられる。
映像からは、プーチン氏がショイグ国防相もゲラシモフ氏も留任させたことがうかがえる。
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2023-07-11 03:11:52Z
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