2021年04月07日22時39分
【ソウル時事】来年3月の韓国大統領選に影響する首都ソウルと第2の都市釜山の市長選の投票が7日行われ、開票作業が始まった。KBSテレビなどの出口調査によると、いずれの市長選でも「文在寅政権の審判」を訴えた野党候補が圧勝の勢いで、与党惨敗の様相。開票率はわずかだが、開票状況も同様の傾向を示している。
与党は不動産価格の高騰や公社職員らの不正土地投機疑惑などで逆風下の選挙戦となった。文政権下の大型選挙で与党が敗北するのは初めてで、任期終盤にさしかかる大統領のレームダック(死に体)化加速は不可避。「被害者中心主義」を掲げる文政権が、徴用工問題などで原告や世論の反発を押し切って日本に譲歩するのは一層難しくなりそうだ。
ソウル市長選は革新系与党「共に民主党」の朴映宣・前中小ベンチャー企業相(61)、保守系最大野党「国民の力」の呉世勲・元市長(60)が立候補。釜山市長選は与党の金栄春・前海洋水産相(59)と李明博政権元高官で国民の力の朴亨※(※土ヘンに俊のツクリ)氏(61)の対決となった。
出口調査ではソウルが朴映宣氏37.7%に対し呉氏が59.0%、釜山は金氏の33.0%に対し朴亨※氏が64.0%となっている。
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