Selasa, 20 April 2021

習主席「分断は経済秩序に反する」 日米声明に触れず - 日本経済新聞

博鰲アジアフォーラムでオンライン形式で演説する中国の習近平国家主席(中国海南省)

【博鰲(ボーアオ、中国海南省)=川手伊織】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は20日、アジアを中心に政財界の要人が集まる博鰲アジアフォーラムで講演し、「デカップリング(分断)は経済秩序に反し、誰の得にもならない」と語った。米国などの脱中国の動きを警戒した発言とみられる。

日米首脳が16日の共同声明で「台湾海峡の平和と安定の重要性」に言及し、中国が反発した。日米が声明を出した後、習氏が公の場で発言するのは初めてだが、直接の言及はなかった。

習氏はオンライン形式で講演。2018年以来3年ぶりに博鰲フォーラムに参加した。会場には習氏の盟友、王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席が姿をみせた。

習氏が演説で時間を割いたのは、国際協調の重要性だ。

米国と対話できる数少ないテーマである気候変動問題では「(世界が)気候変動の国際協調をともに推進し、パリ協定を遂行すべきだ」と訴えた。中国が主導する広域経済圏構想の「一帯一路」でも環境配慮型の経済成長を重視する考えを示した。

脱中国の動きをけん制しつつ「中国は貿易や投資の多国間協調に積極的に参加する」と強調した。東アジアの地域的な包括的経済連携(RCEP)に続き、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加を検討している。国内の経済体制は「より高度な開放型経済を築く」と述べ、海外資本をひき付けるため改革を進める意向を表明した。

協調姿勢を示すのは、日米欧などで高まる警戒感を和らげようとの狙いとも受け取れる。習氏は「中国はどの程度まで成長しようとも、永遠に覇を唱えず拡張主義を採らない」と語った。一方で「グローバルガバナンスは変化した世界の政治経済構造と合致させるべきだ」とも語り、大国としての自負心も見せた。

博鰲フォーラムは中国最南端のリゾート地、海南島の博鰲で開く中国主導の国際会議だ。02年以降、年1回開いてきたが、20年は新型コロナウイルスの感染拡大をうけ開催を見送った。

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