Rabu, 14 April 2021

「米史上最長の戦争」に終止符、アフガン完全撤収へ…9月の同時テロ20年までに - 読売新聞

 【ワシントン=横堀裕也、テヘラン=水野翔太】米国のバイデン政権は、アフガニスタンの駐留米軍について、米同時テロから20年の節目となる9月11日までに完全撤収させる方針を決めた。米政府高官が13日、記者団に明らかにしたもので、バイデン大統領が14日に正式表明する。

 アフガンの駐留米軍を巡っては、トランプ前政権が昨年2月にアフガンの旧支配勢力タリバンと結んだ和平合意に基づき、完全撤収期限が4月末に迫っていた。和平合意の見直しを進めていたバイデン政権は、期限を延期した上で、完全撤収を実行に移す判断を下す。

 政府高官は「アフガンの国内紛争は武力では解決できない」とした上で、「今後は(アフガン政府とタリバンの)和解協議の支援に注力する」と説明。9月の撤収期限は「条件付きではない」と明言し、和解協議の進展の有無にかかわらず、撤収する考えを強調した。

 理由については、中国との競争や新型コロナウイルスへの対応などを挙げ、「大統領は米国にとってより深刻な脅威や課題に資源や人員を費やすべきだと考えている」と述べた。

 米軍の完全撤収は、治安部隊に不安を抱えるアフガン政府にとっては厳しい決定となる。和解協議の進展がないままでは、米軍の後ろ盾なしにタリバンとの戦闘を迫られることになるためだ。

 これに関連し、トルコ政府は13日、国連などと共催し、今月24日から5月4日にかけてアフガン和平を目指す国際会議をイスタンブールで開くと発表した。和解協議の加速に向け、米政府が開催を働きかけてきたものだ。しかし、タリバンの報道官は14日、「外国軍が撤収するまでは会議に参加しない」とツイッターで表明した。和平の行方が見通せない現状が改めて浮き彫りとなった形だ。

 バイデン氏は、約20年に及ぶ「米史上最長の戦争」に終止符を打つ姿勢を表明する見通しだが、米軍が撤収する9月までに和平が実現する保証はない。アフガンが「テロの温床」に逆戻りするとの懸念はぬぐえないのが現状だ。

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2021-04-14 03:59:00Z
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