「京都アニメーション」の作品は動画配信サービスなどを通して海外でも人気が高い。放火事件を受けて、著名人らがツイッターなどで哀悼の意を表明する動きが世界的に広がっている。
「京都アニメーションは世界で最も才能があるアニメーターや夢を抱く者のホームだ」。米アップルのティム・クック最高経営責任者（CEO）は19日未明、ツイッターにそう書き込み「京アニのアーティストは数々の名作を通じて世界中に世代を超えて喜びを与えてきた」と投稿。最後に日本語で「心よりご冥福をお祈りいたします」とつづった。
ツイッターでは「＃PrayForKyoani」（京アニに祈りを）などのハッシュタグと共に海外でも投稿が相次いでいる。
日本アニメのファンが多い台湾からも哀悼の書き込みが相次いでおり、中米諸国を歴訪中の蔡英文総統も18日、「外遊先で京都アニメーション放火殺人事件の消息を知り、驚くとともに心を痛めています」と日本語でツイート。「京都アニメーションは台湾の多くの人にとって、青春の思い出でもあります」と記した。
中国でも京都アニメーションは「京阿尼（京アニ）」の愛称で人気を集めており、中国版ツイッター「微博」では「頑張れ！」「ずっと応援している」といったエールや、作品への愛着をつづる書き込みなどであふれた。メディアの関心も高く、中国紙「環球時報」は19日付紙面の1面に火災現場の写真を掲載。中国中央テレビのニュースも代表作や会社設立の経緯なども含めて詳報した。
各国の在日大使館もツイッターで事件への哀悼を相次いで表明した。ベルギー大使館は日本でも有名な漫画「タンタンの冒険」の主人公タンタンらが涙を流すイラストを投稿。「ベルギーのアニメヒーロー、そして日本の友人たちとともに、京都アニメーションの悲劇で犠牲になられた方々とご家族の皆様に心より哀悼の意を表します」とつづった。【台北・福岡静哉、北京・河津啓介】
https://mainichi.jp/articles/20190719/k00/00m/040/411000c
2019-07-19 11:45:00Z
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