韓国・ソウル市内で27日、日本による韓国への輸出規制の強化に反発し、大規模なデモが開かれた。ろうそくを手にデモを行う「ろうそく集会」は、朴槿恵前大統領を弾劾に追い込んだ時にも行われたものだ。
日本政府は現在、半導体の材料など3品目の輸出規制を強化している。次の一手として、安全保障上の輸出規制で優遇措置をとっている「ホワイト国」から韓国を除外することを、来月2日にも閣議決定する方向だ。
韓国政府は、優遇措置から除外される対象が電子部品や工作機械など1000品目以上に急拡大すると分析し、危機感を募らせている。先週、韓国の康京和外相は河野外務大臣との電話会談で、ホワイト国から除外しないよう求めた。
日韓関係の悪化を受け、市民レベルでも影響が出ている。新潟市は、今月と来月に同市を訪れる予定だった韓国の蔚山市と清州市の交流団が訪問を中止したと発表。韓国第2の都市・釜山市も、日韓関係が改善するまで日本との交流事業を中断すると発表した。また、青森県内の松風塾高等学校では、創立以来続いてきた韓国への修学旅行が中止に。JTBによると、7月に入ってから韓国から日本への旅行予約が減りはじめ、すでに去年と比べて10%少なくなったという。
日本による輸出規制強化について、韓国側は「徴用工問題に対する報復」との認識を示す一方、日本は「あくまでも安全保障上の輸出規制の見直しであり、徴用工問題とは関連はない」と否定している。こうした意見の対立に、臨床心理士で心理カウンセラーも務める明星大学准教授の藤井靖氏は「心理学的に見て取れる切り口がある」と解説する。
「韓国は日本に対するコンプレックスがあると思う。コンプレックスというと、一般的には『劣等感』などと捉えられることが多いが、言葉を変えると歪んだ『優越意識』や『自己顕示』、『二面性』をはらんでいるという意味も含まれる。具体的に韓国が日本に抱く二面性というのは、“嫌いだけど好き”ということだと思う。事あるごとに反日運動があるが、一方で観光客は多く、日本に対する憧れも根深くある。ただ嫌いならいいが、そこにプラスされた好きは容易に嫌いに転化するので、嫌いという気持ちが増幅されやすい側面がある」
では、そうした感情に日本はどのように対応するべきなのか。藤井氏は「計画的無視」をあげ、「日本政府は毅然とした対応と言っているがそれだけだと足りず、韓国の立場にある程度共感することが必要。これは同調するという意味ではなくて、『あなたはそう思ってるんだね』というくらい。日本政府は“機械的な対応=毅然とした対応”だと考えているかもしれないが、毅然とした対応は余計に怒らせる燃料を投下することにほかならない。心理学で『計画的無視』というが、日本の立場や韓国との交渉の経緯・主張といったものを、ホームページでいろいろな言語に変換して、淡々と機械的に発信し続ければいいと思う。イレギュラーな会談にはあまり応じず、定期的な会談や電子メールでやり取りするのもいい。それでも怒りを買うことはあるので、予めそうしたやり取りをすると合意するといい」と述べた。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
▶【映像】韓国・ソウルで行われたデモの様子
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
▶【映像】韓国・ソウルで行われたデモの様子
https://news.livedoor.com/article/detail/16862063/
2019-07-31 22:00:00Z
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