アジアとヨーロッパを結ぶ海上交通の要衝、エジプトのスエズ運河で愛媛県の会社が所有する大型のコンテナ船が座礁し、運河が通れなくなっている問題で、現地の管理当局は船を動かす作業に進展がない場合に備え、積み荷のコンテナを降ろすための事前の準備を進めていて、作業の長期化で物流への影響がさらに長引く懸念がでています。
エジプトのスエズ運河では23日、愛媛県の正栄汽船が所有し、台湾の会社が運航する大型のコンテナ船が座礁して運河が塞がれた状態が続いていて、通過を待つ船舶は320隻以上にのぼっています。
運河を管理するスエズ運河庁のラビア長官は28日、地元メディアのインタビューで27日夜の離礁作業で船が4メートル動いたとしたうえで、大型のタグボートもけん引に新たに加わることで作業が進展することに期待を示しました。
一方でラビア長官はシシ大統領から、作業に進展がない場合に備えて積み荷のコンテナを降ろして、船の重量を減らすための準備をするよう指示があったことを明らかにし、サルベージ会社と相談して事前の準備を進めているということです。
実際にコンテナを降ろすことになれば作業に時間がかかることが予想され、物流への影響がさらに長引く懸念がでています。
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2021-03-28 21:20:20Z
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