新型コロナウイルスのワクチン接種が進むアメリカで、感染者や入院患者が増えている事態を受け、米疾病対策センター(CDC)所長が29日、「これから大変なことになる」と警告した。
CDCのロシェル・ワレンスキー所長はホワイトハウスで記者会見中、予定された発言の「原稿から離れて」話すと前置きし、「これから大変なことになるという暗澹(あんたん)たる気持ちが、繰り返しやってくる」と述べた。「前向きになるべき理由はたくさんあるものの、現時点で私は怖い」とも言い、多くの欧州諸国で新型コロナウイルスの感染者や死者が再び急増している事態がアメリカでも起きないか心配だと話した。
29日にはジョー・バイデン米大統領がホワイトハウスからテレビ演説をし、各州知事に公共の場でのマスク着用を再び義務化するよう呼びかけた。大統領はさらに、4月半ばまでにはアメリカの全成人の9割が少なくとも1回目のワクチン接種を受けられるようになると約束した。
CDCによると、アメリカではこの1週間、前週から7%増となる1日約6万人の新規感染が連日報告されている。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、とりわけミシガン州や、ニューヨーク州、コネチカット州など東北部で感染が急激に拡大している。
アメリカでは新型ウイルス対策のルールは州ごとに異なる。マスク着用義務を解除した州もある。
「いま気を緩めないで」
ホワイトハウスからテレビ演説をしたバイデン大統領は、「いま気を緩めたら、ウイルスの状況は改善するどころか、今よりもっと悪くなる」と警告した。
バイデン氏は、社会的距離やマスクなどの指針に引き続き従うよう促し、「最後まで闘おう」、「いま手を抜いたらだめだ」などと強調した。
その上で大統領は、アメリカのワクチン接種事業が予定を大幅に前倒しして成功していると説明。4月半ばまでにはアメリカの全成人の9割が少なくとも1回目のワクチン接種対象となるほか、接種会場は必ず自宅から8キロ以内に用意されると述べた。
バイデン氏はこれまでに、アメリカの全成人が5月1日までに接種に登録できるようになると話している。
CDCによると、アメリカではすでに65歳以上の7割以上が少なくとも1度の接種を受けているほか、成人の約4割が少なくとも1度の接種を受けている。2度の接種を終えた成人は20%を超えた。
誰がワクチン接種対象になるかについて、ルールは州ごとに異なるが、ほとんどの州で医療従事者や65歳以上の接種は数カ月前から始まっている。ニューヨーク・タイムズによると、ジョージア州やアリゾナ州など一部の州ではすでに16歳超の全員に、ワクチンを提供している。
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2021-03-30 05:37:24Z
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