【ワシントン=永沢毅】北朝鮮が先週末に複数の飛翔(ひしょう)体を発射していたことが分かった。米政府当局者が23日明らかにした。ロイター通信によると、発射したのは短距離ミサイル2発で、バイデン政権下で北朝鮮による飛翔体の発射が明らかになるのは初めて。米朝の緊張が再び高まる可能性がある。
別の米政府高官は北朝鮮が先週末に「短距離システム」の実験をしたと説明した。ミサイルかどうかの確認や飛んだ方角、飛距離などの詳細は明らかにしなかった。国連決議は北朝鮮にあらゆる飛距離の弾道ミサイルの発射を禁じている。同高官は「それにはあてはまらない」と述べ、通常の軍事活動の一環と指摘した。
米国と日本、韓国の3カ国はサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)の主催で来週にワシントンで協議する。
バイデン政権は先週来、北朝鮮が挑発行為を再開する可能性があるとして警戒を強めていた。北朝鮮の朝鮮中央通信は3月上旬に始まった米韓合同軍事演習を非難する崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官の談話を18日に発表していた。
バイデン政権は2月から北朝鮮に複数のルートを通じて対話を呼びかけているが、北朝鮮は拒否している。バイデン政権は対北朝鮮政策の検証を進めており、現在は最終段階にある。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記はトランプ前政権下の2017年末以降は大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射と核実験は見合わせていた。ただ、その間も短距離ミサイルの発射実験は繰り返していた。
先週末はブリンケン国務長官が日本や韓国と対北朝鮮政策について話し合ったアジア歴訪を終えたタイミングだ。北朝鮮がその機会をとらえた可能性がある。
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2021-03-23 22:53:18Z
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