Sabtu, 27 Maret 2021

中国とイラン、25カ年協力調印 米に対抗し連携強化 - 日本経済新聞

中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席=ロイター

【北京=羽田野主、イスタンブール=木寺もも子】中国とイランは経済や安全保障を巡る25年間の協定を結んだ。イランのロウハニ大統領が公式サイトで発表した。貿易や人権問題、核合意などを巡り米国との対立を深める両国の思惑が一致した。

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中国の王毅(ワン・イー)国務委員兼外相が26、27日にイランを訪問し、ロウハニ大統領と会談した。協定の詳細は明らかになっていないが、地元メディアなどによると中国がエネルギー分野のほか鉄道、高速通信規格5Gなどの整備に投資し、イランが原油やガスを低価格で提供する。

中国が計4000億ドル(約44兆円)をイランに投資するとの報道もある。2800億ドルをエネルギー部門、1200億ドルを輸送、通信、製造部門に投じる見通し。

協定は軍事面にも及ぶ可能性がある。2019年12月にはイラン、中国、ロシアの3カ国がインド洋とオマーン湾で合同軍事演習を実施した。中国はイランを中東の要衝と位置づけ、ロシアなどとつくる上海協力機構(SCO)への加盟を呼びかけてきた。

イランメディアは20年、協定でペルシャ湾にあるキーシュ島の租借権を中国に認めると報じた。イラン当局は否定したが、米欧で中国とイランの軍事協力への警戒は強い。

協力構想は2016年1月に習近平(シー・ジンピン)国家主席とロウハニ師の会談で合意した共同声明に盛り込まれた。その後、イランを巡る国際情勢は激変した。米国が18年5月にイラン核合意から離脱し、原油の禁輸を含む制裁を再発動した。欧州やインドがイランとの経済協力から手を引いたものの、中国は交渉を続けてきた。

中国にはイランを対米カードとして使う思惑がある。19日までの米中協議で安保や人権を巡る隔たりが鮮明になった。習指導部はバイデン米政権との長期対立も視野に入れ、対米関係が悪化する国との結びつきを深めようとしている。

王氏は24~30日の日程で、サウジアラビアやトルコ、アラブ首長国連邦など中東6カ国を訪問している。トルコではエルドアン大統領に新型コロナウイルスのワクチン協力の拡大も提案した。

魏鳳和国防相も31日までの日程でハンガリーやセルビア、ギリシャなどを訪れる。軍事訓練などで東欧との連携を広げる見通しだ。

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2021-03-27 10:05:28Z
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