Selasa, 30 Juni 2020

米兵の首に懸賞金を懸けていたロシアの「29155部隊」とは - Newsweekjapan

<ロシアの諜報機関の特殊工作部隊が、アフガニスタンの米兵を殺せば賞金を出すとタリバンに指令を出していたことがわかった。二重スパイを猛毒ノビチョクで殺そうとしたのもこの「29155部隊」と言われるが、どんな組織なのか>

ロシア軍の諜報機関「GRU」(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)に属する特殊工作部隊が、アフガニスタンに駐留するアメリカ兵の殺害を報奨金付きでイスラム原理主義勢力タリバンに依頼していたことが報じられている。西側諸国や周辺各国の不安定化を企むロシア政府の秘密工作を最前線で実行してきた部隊だ。

「29155部隊」と呼ばれるこの特殊工作部隊は2008年に活動を開始したと見られている。しかし、その存在が初めて公になったのは2019年で、ニューヨーク・タイムズ紙が、匿名の西側諜報機関の情報として報道したときだ。

謎に包まれたこの部隊が先週末、再び脚光を浴びたのは、ニューヨーク・タイムズ紙が、ロシア諜報機関がタリバン兵にアフガニスタン駐留のアメリカ兵を殺害すれば賞金を出すと依頼していたと報道したのだ。これを受けて、アメリカ国内では米大統領ドナルド・トランプに対して怒りの声が上がっている。そうした作戦が存在することを何カ月も前に知らされていたにもかかわらず、何の行動も起こさなかったとみられるためだ。

西側の民主主義を揺るがす企て

ワシントン・ポスト紙の報道によると、米諜報機関は、アフガニスタンでの米兵死亡事件のうち、少なくとも1件が29155部隊の依頼に関係していると見る。米地上軍は、早くも1月にはこうした疑惑を報告しており、トランプ政権内では3月から状況判断をめぐって議論がされてきたと、ニューヨーク・タイムズ紙は伝えている。

29155部隊が米兵を直接標的にしていると非難されたのは今回が初めてだ。しかし同部隊は、他国での陰謀や暗殺計画など、複数の事件で注目を浴びてきた。それらの事件はすべて、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンが、西側の民主主義を揺るがし、ロシアの影響力を強化しようとする企ての一環だ。

独立系の英調査報道グループ「べリングキャット」のジャーナリストたちによると、29155部隊は、実戦経験を積んだ工作員約20人で構成されているようだ。その目的はヨーロッパの不安定化である。ニューヨーク・タイムズ紙によれば、同部隊は極秘扱いされており、GRUのほかの部隊ですら、その存在を認識していない可能性がある。

ニューヨーク・タイムズ紙が2019年10月に報じたところによれば、29155部隊を指揮するのはアンドレイ・アヴェリャノフ少将という人物だ。第1次及び第2次チェチェン紛争に従軍したベテランとみられ、2015年にはロシア最高の栄誉勲章を受章している。

<参考記事>
>リトビネンコ事件再び?ロシア元スパイが毒物で重体──スティール文書と接点も

<参考記事>元スパイ暗殺未遂に使われた神経剤「ノビチョク」はロシア製化学兵器

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2020-06-30 11:14:20Z
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