2019年04月11日21時07分
【カイロ時事】ロイター通信は11日、スーダンで1989年以来30年に及ぶ強権支配を敷いたバシル大統領(75)が軍によって辞任させられたと報じた。バシル大統領は厳重な監視の下、公邸で軟禁されているという。軍指導部によって、政権移行に向けた軍事評議会を設置する協議が行われているとする情報もある。
軍は11日中にも「重大声明を出す」と予告しており、正式に退陣が発表される可能性がある。バシル政権を支えてきた情報機関、国家情報治安局(NISS)は11日、全土で政治犯を釈放すると表明した。首都ハルツームの主要道路や橋には、軍や治安部隊が展開し、国営放送は愛国的な歌を流し続けた。
スーダンでは昨年12月以来、パンの急激な値上げなどをきっかけにバシル政権に抗議するデモが続いてきた。今月6日からは首都にある軍本部前でデモ隊が座り込みを続け、大統領退陣を要求してきた。
現地からの報道では、11日に辞任の情報が伝わると、デモ隊は「われわれは勝った」と気勢を上げた。ただ、軍主導ではなく民主的な政権移行を求める声も根強く、抗議行動が収束するかは不透明だ。
スーダンに近い北アフリカのアルジェリアでも今月2日、4期20年に及ぶ長期政権を続けてきたブーテフリカ大統領(82)が市民の退陣要求に屈する形で辞任。スーダンでもこうした動きに刺激される形で、デモ隊の辞任圧力が強まっていた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019041100910&g=int
2019-04-11 11:59:00Z
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