2023年12月31日16時04分
【ソウル時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、平壌で30日まで開かれていた党中央委員会総会で、2024年に軍事偵察衛星を追加で3基打ち上げると表明した。また、北朝鮮は今後、韓国との「統一は成し遂げられない」として、対韓政策の転換を宣言した。朝鮮中央通信が31日、報じた。
北朝鮮は、2度の失敗を経て、23年11月に軍事偵察衛星「万里鏡1号」の打ち上げに成功。正恩氏は、打ち上げ成功は北朝鮮の「戦略的な力を高い段階に引き上げた」と強調。追加打ち上げに向け、宇宙科学技術発展のための「国家レベルでの対策」が取られたとも語った。
正恩氏は、韓国との関係に関し「同族関係ではなく、敵対的な国家関係、戦争中の交戦国の関係」だと指摘。「これが北と南の関係を示す現在地」との認識を示し、党統一戦線部といった対韓政策を担う組織の整理、改編を行う考えを明らかにした。一国家二制度の連邦制を唱えた故金日成主席以来の統一政策を改める意向を表明した。
北朝鮮は23年に入り、韓国に関して従来の「南朝鮮」などに加えて「大韓民国」の呼称を使用するようになった。これを受け、統一政策が転換されたとの見方が出ていたが、これを党の「路線」として公式に表明した形だ。
正恩氏は、日米韓が連携を強め、「朝鮮半島情勢を予測不可能な危険な状況に追い込んでいる」と批判。24年に「核兵器生産を持続的に増やす土台を構築する」として、核兵器の増産態勢を整備する考えも示した。
党総会は26~30日に開かれ、23年の総括や24年の国家予算案などが承認された。北朝鮮はここ数年、年末の党総会の内容を翌年1月1日に国営メディアの報道を通じて発表することで新年の方針を示していたが、今年は1日早く報じられた。
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2023-12-31 07:04:00Z
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