【エルサレム=福島利之、笹子美奈子】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスとの戦闘を再開したイスラエル軍は2日、ガザ南部への激しい空爆を行った。本格的な地上侵攻の開始に向けた準備とみられ、緊張が高まっている。
1日の戦闘再開後、イスラエル軍は空爆の主要対象をガザ北部から南部に移しており、2日夜から3日未明にかけ、北部から数十万人の住民が避難する南部ハンユニスなどを攻撃した。ロイター通信によると、南部ラファにイスラエル軍の地上部隊が展開したとの情報もある。
北部では2日、イスラエル南部を10月7日に奇襲した作戦を指揮したハマス幹部が潜伏しているとされるシェジャイヤ地区、ガザ最大のジャバリヤ難民キャンプを重点的に空爆した。AP通信によると、60人以上が死亡し、300人以上ががれきの生き埋めになっているという。ガザの保健当局によると、1日の戦闘再開以降の死者数は316人に上っている。
一方、ハマスは2日、各国の大使館や空港があるイスラエル中部テルアビブにロケット弾を集中的に発射した。
戦闘休止交渉は完全に決裂したとみられる。ハマス政治部門幹部は2日、中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラのインタビューで、停戦するまでは人質を解放しないと述べた。イスラエルは2日、カタールでの交渉を担当していた対外情報機関モサドのチームに帰国を命じた。
イスラエル国内では、人質救出を優先するべきだとする意見に対し、戦闘休止はハマスを利するとの主張が出ており、世論が二分されている。2日夜にはテルアビブで、残された人質の解放を求める大規模な集会が開かれた。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は2日夜の記者会見で「ハマスを排除し、人質を解放するためには、地上侵攻を続行し、勝利する以外に道はない」と述べた。
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2023-12-03 12:40:00Z
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