国連の人道問題調整事務所(OCHA)のトップは25日、イスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ地区について、イスラエルの空爆がやむ気配はないと、BBCに語った。
OCHAトップのジェマ・コーネル氏は25日、困難な状況で負傷者の治療を続ける、ガザ地区中部のアル・アクサ殉教者病院を訪問。同病院で目の当たりにしたのは「完全な修羅場」だったと、BBCに述べた。
同病院は「まったく手一杯」の状態で、多くの重傷者が治療を受けられていないという。
ネタニヤフ首相は自身が率いる右派与党クリードの会合で、党員に対し、この日朝にガザ地区を訪れたこと、そしてイスラエルの軍事作戦は「まだ終わりには近づいていない」ことを伝えた。
アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は先に、イスラエルは攻撃の強度を下げるべきだと述べていた。それから数日たって、ネタニヤフ氏は攻撃の手を緩めるつもりがないことを明らかにした。
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ガザ地区の国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のトーマス・ホワイト事務所長は、BBCワールドサービスの番組「ニュースアワー」に対し、イスラエル軍から避難命令を受けたガザ中部の住民は現時点で推定15万人に上ると述べた。
OCHAのコーネル氏も同番組で、ガザ中部のアル・アクサ殉教者病院の状況について、「重度のけがを負った」大勢の人が「治療を受けられずにいる。手術を待っている人がとてもたくさんいて、病院がまったく手一杯だからだ」と説明。
コーネル氏はまた、24日に報じられた、中部アル・マガジ難民キャンプへの攻撃についても触れ、「私が見た中には、24日の空爆で被弾した人たちもいた」と述べた。
「避難先も安全とは限らない」
コーネル氏はさらに、アル・アクサ殉教者病院を訪れている間にも、「病院周辺で新たな空爆があり、新たな死傷者が運び込まれていた」と話した。
「悲劇的なことに、私は9歳の男の子が頭部に壊滅的な損傷を負って亡くなったのを見た」と、コーネル氏は付け加えた。
「今日も空爆があり、死傷者が運び込まれていた。一部の空爆は市民の避難先として指定されていた地域で実施された」
「これを言うのにうんざりしているが、ガザ地区に安全な場所などない」
「避難するよう言われても、避難先が安全というわけではない」
10月7日のハマスによる奇襲では、イスラエル側で約1200人が殺害され、約240人が人質に取られた。これを受け、イスラエルは報復作戦を開始した。イスラエルによると、132人がいまもガザ地区で拘束されている。
ハマスが運営するガザ地区の保健省は25日、戦闘が始まって以降、ガザ地区ではイスラエル国防軍(IDF)の砲撃などでパレスチナ人2万674人が死亡したと発表した。死者のほとんどは女性や子供という。
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2023-12-26 04:17:34Z
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