Jumat, 05 Juni 2020

横田滋さん死去 拉致被害者ら関係者の反応は… - NHK NEWS WEB

横田滋さん死去 拉致被害者ら関係者の反応は…

拉致被害者家族会の代表で田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんは、NHKの電話インタビューに応じ、横田滋さんが亡くなったことについて「長い間家族を取り戻すために活動した仲間がいなくなるのは非常に残念で、家族にとっては大変気の毒だ。考えてみれば、こういう状態になるのは当たり前で、何もしないでほったらかしにしたら、日にちがどんどんたっていく。家族も被害者も年をとって病気になるのはわかっている。事前に感知してこうならないようにどうするか考えていかなければ今後とも同じ状況が繰り返される。私個人も体調が弱っていてほうっておけばこうなる。残念だが政府なり、担当者が実態踏まえてこうなる前にどうしたらいいのか考えて対応してもらいたい」と述べました。

さらに「活動した仲間がどんどん減って少なくなってきた。私たちの活動が、北朝鮮にちゃんと届いているのか、どうやったら取り返せるのか。はっきりと打ちだしていかないと、なにもしないで時間だけがたつという状態が続くと、なんのために努力をしてきて、北朝鮮にいる家族のために早く助けたいために頑張ってきたのか。これが消えてしまう。ほっとけばこうなるということを各担当は認識していただいて早急に手を打っていただきたい」と述べました。

飯塚耕一郎さん「いつも優しく接していただいた」

田口八重子さんの長男で母親が拉致された時、1歳だった飯塚耕一郎さんは取材に対し、「滋さんとは、救出活動以外にも、食事などでご一緒しましたが、いつも優しく接していただきました。一目だけでも、めぐみさんと会わせられなかったのかと、悔しい気持ちでいっぱいです」と話しました。

そのうえで、「被害者と再会できない家族がまた1人増えたことに、悲痛な思いを抱いています。このような悲劇が二度と起こらないよう、日本政府には被害者全員の帰国に向けた具体的なアクションを起こしてほしいし、キム・ジョンウン(金正恩)委員長には賢明な判断を強く求めたい」と話しました。

曽我ひとみさん「今は何も考えられません」

新潟県佐渡市に住む拉致被害者の曽我ひとみさんは市役所を通じてコメントを出しました。

この中で曽我さんは「横田滋さんが亡くなったとの一報をもらったときは、一瞬、頭の中が真っ白になり、今は何も考えられません。ただご冥福をお祈りするばかりです。突然のことで考えがまとまらないので落ち着いたら何らかの形で対応します」としています。

地村保志さんと妻の富貴恵さん「本当に残念」

北朝鮮に拉致されたあと平成14年に帰国を果たした地村保志さんと妻の富貴恵さんがコメントを発表しました。

この中で2人は「滋さんには拉致被害者の家族会の代表として、われわれ被害者の救出に大変なご尽力をいただき、深く感謝申し上げます。滋さんとめぐみさんとの再会がかなわず本当に残念でなりません」としています。

そのうえで「拉致被害者の家族は高齢化し、解決には一刻の猶予もありません。問題が早期に解決され、母、早紀江さんと娘、めぐみさんが再会できますことを、心より願ってやみません」とコメントしています。

拉致被害者 市川修一さんの兄「すごくさみしく悲しい」

鹿児島県の拉致被害者、市川修一さんの兄、市川健一さんは5日夜、NHKの取材に対し、「すごくさみしく悲しいです。滋さんは心の中で悲しいという思いを抑えながら、いつもにこにこして各地で講演するなどしていました。その姿が印象に残っています。滋さんが亡くなり、一層家族が団結し、めぐみさんを含めた被害者全員を奪還できるようにたたかっていきたい」と話しています。

拉致被害者 松木薫さんの姉「混乱してことばにならない」

熊本市出身の拉致被害者、松木薫さんの姉でこれまで横田滋さんとともに救出活動に取り組んできた熊本県菊陽町の斉藤文代さん(74)は「今は混乱してことばになりません。滋さんの笑顔と優しさが忘れられません。同じ拉致被害者の家族として本当に残念でしかたがなく悲しいです」と話しています。

拉致被害者 有本恵子さんの父「ずっと活動してくれて感謝」

横田滋さんが亡くなったことについて、神戸市出身の拉致被害者、有本恵子さんの父、明弘さん(91)は、「とてもいい人だった。残念だが天命だと思うしかない。拉致被害者の家族会の代表就任を頼んで以来、ずっと活動をしてくれて、一番、感謝している」と述べました。

そして、「横田さんは妻の早紀江さんと一緒に北海道から九州まで飛び回って拉致問題を伝える活動してくれたことにとても感謝している。横田さんがいたからここまで活動してくることができた。早紀江さんに次に会った時には慰めたい」と話していました。

拉致被害者 石岡亨さんの兄「無念だったと思う」

北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんの父親、滋さんが亡くなったことについて同じく北朝鮮に拉致された札幌市出身の石岡亨さんの兄の章さん(65)はNHKの取材に対し「拉致問題で長く相当な覚悟を持って活動を続けてきたのに、めぐみさんが帰国するという報いが一切なく無念だったと思う。事情は違うがうちの両親も弟と会えないまま亡くなっていて、ほかの家族も同じ気持ちだと思うが非常に残念だ」と述べています。

拉致被害者 松本京子さんの兄「政府はいち早く解決を」

鳥取県米子市の拉致被害者、松本京子さんの兄でこれまで、横田滋さんとともに救出活動に取り組んできた孟さんは「何より滋さん自身がめぐみさんが元気で帰って来て、家族で一緒に暮らすことを心待ちにされていた中で、願いがかなわず旅立たれたことは本当に残念だ。帰りを待つ家族が生きているうちに拉致被害者を救出できるよう全力を挙げて頑張っていかないといけないし、政府にはいち早く解決してほしい」と話していました。

拉致被害者 増元るみ子さんの弟「ことばもありません」

拉致被害者の増元るみ子さんの弟の増元照明さんは「闘病生活が長かったものの、悪化しているとは聞いていなかったのでショックというか、ことばもありません。被害者を取り戻すための活動は滋さんが10歩も100歩も先を歩いてわれわれを引っ張ってくれたシンボル的な存在でした。次はめぐみさんが帰ってくる番だと思って、頑張ってくれていたのにいまだに帰国を果たせないというのは納得がいきません」と話していました。

そのうえで「家族の帰国を求めていく私たちの強い思いは変わりません。拉致問題について国民に理解をしてもらい、後押しをしてもらいたい」と話しています。

妻 早紀江さんの親友「ただただ悔しい思いでいっぱい」

横田滋さんの妻、早紀江さんの親友で家族ぐるみのつきあいをしてきたという斉藤眞紀子さんは「ただただ悔しい思いでいっぱいです。早紀江さんからは電話でよく入院中の滋さんの様子を聞いていました。早紀江さんが面会に行った時に『みんながお祈りしているからめぐみもきっと大丈夫』と話しかけると、滋さんは『うん』とうなずいてベッドの脇に置いていためぐみさんの写真を見つめていたそうです。しかし、この2か月ほどは『新型コロナウイルスの影響でなかなか面会できない状況が続いている』とも話していました。一目でもいいからめぐみさんに会わせてあげたかった。本当に残念です」と話していました。

めぐみさんの中学校の同級生「やりきれない気持ちしかない」

横田めぐみさんの中学校の同級生で横田滋さん夫妻を長年にわたって支援してきたバイオリニストの吉田直矢さんは「いま知ったばっかりで、ただただショックです。信じられません。滋さんが入院されてからは心配していたものの、必ず回復してくれるものと信じていた。元気なうちにめぐみさんと再会する、その1点を目標にこれまでがんばってきたのにかなわなかった。やりきれない気持ちしかないです」と声を震わせながら話していました。

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2020-06-05 11:54:00Z
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