2020年06月15日13時33分
１３日、米東部ニューヨーク州ウエストポイントの陸軍士官学校卒業式に出席するトランプ大統領（ＡＦＰ時事）
【ワシントン時事】トランプ米大統領が１３日、ニューヨーク州の陸軍士官学校での演説後、スロープを下りる際におぼつかない足取りを見せたことを受け、健康を不安視する議論が起きている。トランプ氏は「スロープはとても長く、手すりがなく、非常に滑りやすかった」とツイートし、「健康不安説」を否定した。
トランプ氏は１４日、７４歳の誕生日を迎え、１期目の大統領として過去最年長となった。今月公表された健康診断結果によると、前年から体重は増加したものの、健康状態に変化はないという。だが同氏の健康をめぐっては、昨年１１月、予告なしでワシントン近郊の病院で健康診断を受け、臆測を呼んだ経緯がある。
ワシントン・ポスト紙（電子版）は、「非常に滑りやすかった」というトランプ氏の説明は快晴だった当日の天候と一致しないと指摘。また、トランプ氏が演説中に水を飲んだ際、右手でグラスを持ち上げた後、すぐに左手をグラスの底に添える動作をしたことも、「健康不安説」に拍車を掛けた。
トランプ陣営は１１月の大統領選に向け、民主党の候補指名を確実にしたバイデン前副大統領（７７）について、肉体、精神面での適格性を疑問視してきた。ソーシャルメディア上ではトランプ氏がスロープを下りる際の動画が拡散しており、トランプ氏の「健康不安説」が逆にバイデン陣営の攻撃材料になるとの指摘もある。
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2020-06-15 04:39:00Z
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