Rabu, 03 Juni 2020

米軍1600人、首都近郊に配備 「高度警戒態勢」に批判も - 時事通信ニュース

2020年06月03日16時03分

2日、米ジョージア州アトランタで、デモに対応するため動員された州兵(EPA時事)

2日、米ジョージア州アトランタで、デモに対応するため動員された州兵(EPA時事)

 【ワシントン時事】米国防総省は2日、人種差別に抗議するデモ隊の一部が暴徒化していることを受け、米陸軍部隊約1600人を首都ワシントン周辺に移動させた。近郊の基地で「高度警戒態勢」を維持して待機中で、デモ隊の取り締まりなどは行っていない。ただ、大統領指揮下にある「連邦軍」を国内の治安維持に動員する動きに対し、元政府高官らからは批判の声が上がっている。

米各地で大規模デモ行進 「人種差別主義との闘い」訴え

 国防総省の声明によると、ワシントン周辺に配備されたのはいずれも陸軍に所属する歩兵大隊と憲兵部隊。1日以降、ニューヨーク州とノースカロライナ州から軍用機で輸送された。国防総省は警察などの法執行任務を支援するための「慎重な計画」の一環と説明している。
 全米に広がった抗議デモではこれまで、州知事の指揮下にある州兵や警察が動員された。大統領指揮下にある連邦軍部隊が騒乱対応に動員されれば、1992年のロサンゼルス暴動以降初めてとなる。

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