2022年04月22日00時46分
【イスタンブール時事】ロシアのプーチン大統領は21日、ロシア軍によるウクライナ南東部の要衝マリウポリの「解放作戦」が「成功した」と述べ、事実上の制圧を宣言した。2月24日に始まったロシア軍のウクライナ本格侵攻は、2カ月弱で大きな節目を迎えた。5月9日の旧ソ連の対ドイツ戦勝記念日に向けて勝利を演出したいロシアにとっては「成果」となる。
ただ、ウクライナ側は宣言後もロシア軍がマリウポリで攻撃を続けていると訴えている。ゼレンスキー大統領は「(マリウポリの)一部にウクライナ部隊が残っている」と発言。バイデン米大統領は、ロシアが実際に制圧したかどうか「疑わしい」と懐疑的な見方を示した。
ショイグ国防相は21日、プーチン氏に対し、ロシア軍と親ロシア派による「マリウポリ解放」を報告。ウクライナ部隊の一部が、市内のアゾフスタル製鉄所に立てこもっていると伝えた。報告を受けたプーチン氏は「祝意」を表明するとともに、製鉄所突入は「現実的でない」として作戦中止を命じた。一方で「ハエ1匹でも逃げられないよう封鎖せよ」と述べ、ウクライナ部隊の最後の拠点となっている製鉄所で徹底的な包囲を続ける姿勢を強調した。
これに対し、マリウポリのアンドリュシェンコ市長顧問は21日、プーチン氏は制圧が実現していないにもかかわらず「廃虚を背に勝利を訴えたいだけだ」と指摘。宣言後も「製鉄所への砲撃や、製鉄所から離れた場所での戦闘が続いている」と主張した。
また、ウクライナのベレシチューク副首相は、製鉄所に「民間人約1000人と、負傷した兵士500人がいる」として、ロシア側に避難のための「人道回廊」設置を求めた。
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2022-04-21 15:46:00Z
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