【ワシントン=田島大志】ロシア大統領府によると、プーチン大統領は27日、露軍のウクライナへの侵攻を巡り、「外部が介入するならば、我々の報復攻撃は稲妻のように素早い」と述べ、ウクライナへの軍事支援を強化する米欧を威嚇した。核戦力を念頭に置いた発言との見方が広がり、米政府などが批判している。
プーチン氏は故郷の露西部サンクトペテルブルクで議員らを前に演説し、「我々に手段は全てそろっており、自慢するだけでなく、必要があれば使用する。そのための決定はすでに行っている」とも強調した。
プーチン氏は侵攻開始を宣言した2月24日の演説で「ロシアは世界で最も強力な核保有国の一つ」と述べ、3日後に北大西洋条約機構(NATO)に対抗するとして露軍「抑止力部隊」の特別態勢移行を国防相らに命じるなど、核戦力を念頭に置いたとされる発言や動きで米欧を威嚇した。
プーチン氏の今回の発言を受け、米国防総省のジョン・カービー報道官は27日の記者会見で「核兵器を巡って米露対立をあおるのは両国の安全保障にとって無益。核保有国として、(核使用の)話題を持ち出すことは無責任」と非難した。
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2022-04-28 03:26:00Z
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