発言は今月13日の議会上院で、各国の輸出規制などを受けた対応を審議する中で出たもので、マトビエンコ議長は驚きの表情とともに「くぎまで輸入品だ」としたうえで「中小企業には、くぎを生産し、ロシア全土に供給するという課題を与える」と述べました。
そして「工作機械や電子機器など、重要な分野でも歯車が1つ足りないだけで生産を停止したところがある。われわれは今、『筋肉をつけて』より速く前へ進まなければならない」と危機感を表しました。
これに対してロシアの産業貿易省は「ロシアの企業は、くぎを十分に生産している」と反論しましたが、マトビエンコ議長はSNSで「華々しい発表をするよりも問題の分析に素早く取り組むべきだ」と批判しました。
中小企業の保護にあたる政府機関の代表が「課題を与える前に、国内で生産しても採算がとれるよう、条件を整備すべきだ」と発言するなど、くぎの生産をめぐって激しい議論になり、プーチン政権内で厳しい制裁に対するいらだちもうかがえます。
欧米側の制裁は失敗に終わったと、あくまで強気の姿勢を崩さないプーチン大統領は今月12日、ロシア極東で建設中の宇宙基地を訪れて新型ロケットの発射台などを視察し、ロシアは今も宇宙開発で世界をリードしているとアピールしました。
その翌日に飛び出した側近の発言を受けて、政権に批判的な風刺画家のヨルキン氏は、プーチン大統領が「ロケット!」と叫ぶ目の前で、マトビエンコ議長が「くぎ」とつぶやく風刺画を発表し、ロシアが置かれた現状をやゆしています。
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2022-04-22 21:13:01Z
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