【カイロ=久門武史】パレスチナは15日、1948年のイスラエル建国で約70万人が難民になった「ナクバ(大惨事)」の日を迎えた。イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザに空爆を続けるなか、ヨルダン川西岸では14日、抗議するパレスチナ人がイスラエル部隊と衝突した。パレスチナ全土に広がった衝突のさらなる悪化が懸念される。
ガザを実効支配するハマスがイスラエルにロケット弾を発射し、イスラエル軍がガザを空爆する交戦が始まった10日以降、ガザの死者は130人を超えた。ガザ空爆は15日も続き、AFP通信によると難民キャンプの一家10人が死亡した。ハマスからのロケット弾攻撃もやまず、イスラエル軍によるとこれまでに2300発が発射された。イスラエル側では8人が死亡した。
ガザとは離れておりイスラエルが占領するパレスチナ自治区のヨルダン川西岸では14日、ガザ空爆に抗議するパレスチナ人がイスラエル部隊と衝突し、パレスチナ人11人が死亡した。イスラエル国内でもパレスチナと連帯意識を持つアラブ系住民がユダヤ人との対立を強め、各地に衝突が拡大している。
ナクバの日は反イスラエル感情が高まり、パレスチナ人の抗議行動が一段と強まる可能性がある。イスラエル当局との衝突が懸念される。イスラエルへの抗議は隣国レバノンやヨルダンでも広がっている。
早期の停戦に向けた国際社会の努力も続く。調停のため米国が派遣したアムル国務副次官補が14日にイスラエルに入った。ただイスラエルのネタニヤフ首相は同日、「まだ終わっていない」とハマスへの攻撃を続ける姿勢を強調した。イスラエルとハマスを仲介するエジプトの交渉団は13日、成果なく帰国したと報じられた。
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2021-05-15 12:23:14Z
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