イラン学生通信によると、イラン検察当局は29日、革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の殺害に関与したとして、米国のトランプ大統領を含む36人の逮捕状を取得したと明らかにした。殺人とテロ行為の疑いとした。「国家的英雄」と称された司令官殺害でイランの米国への敵対姿勢は強まっている。

検察当局は国際刑事警察機構(ICPO)に対し「国際逮捕手配書」(赤手配書)発行を要請したとも明らかにしたが、ICPOが要請を受け入れるとは考えにくく、実効性はないとみられる。

検察当局はトランプ氏の大統領任期が終了後も訴追を求めるとしている。トランプ氏以外に誰の逮捕状を取ったかは明らかにしなかった。

米軍は今年1月3日、イラク・バグダッドで、ソレイマニ司令官を無人機による攻撃で殺害した。イランは同8日、イラク駐留米軍の拠点を弾道ミサイルで報復攻撃したが、本格的な武力衝突は回避された。(共同)