Minggu, 06 Oktober 2019

香港、覆面禁止に反発広がる 数万人がマスク姿でデモ - 日本経済新聞

6日、香港では多くの人がマスク姿でデモに参加した=ロイター

6日、香港では多くの人がマスク姿でデモに参加した=ロイター

【香港=木原雄士】香港で6日、デモ参加者のマスク着用を禁じる「覆面禁止規則」に反対する大規模デモがあり、数万人の市民がマスク姿で参加した。政府は無許可デモは違法だと警告し、催涙弾を使って強制排除に乗り出した。4日夜から全線で運行を止めていた地下鉄は6日に一部再開したものの、半分程度の駅は閉鎖されたままで、商業施設の臨時休業も相次いだ。

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デモ参加者は6日午後に香港島の繁華街、銅鑼湾(コーズウェイベイ)や九龍半島の尖沙咀(チムサーチョイ)などに集まり、雨が降るなか幹線道路を行進した。多くの人は5日から禁止になったマスクを着用して「香港人反抗(香港人、抵抗せよ)」などと叫んだ。

一部の若者らは複数の幹線道路を占拠して火を付けたり、警察の施設にレンガを投げつけたりした。香港メディアによると、中国国有の中国建設銀行やデモ隊が中国寄りとみなす企業が運営する「スターバックス」の一部店舗も破壊された。警察は各地で催涙弾を使ってデモ隊の強制排除を進めた。

6月に始まった大規模デモでは警察が放つ催涙弾への対策や個人の特定を避けるためマスクで顔を覆う人が多い。政府は覆面の安心感がデモ過激化の一因として4日、行政長官の権限であらゆる規則を適用できる「緊急状況規則条例」を使う異例の手法で覆面禁止を決めた。

抗議デモは4日から3日連続となり、市民の強い反発が浮き彫りになった。緊急条例を使えば、あらゆる集会の禁止や勾留期間の拡大なども可能だ。政府は今後、デモへの締め付けをさらに強めるのではないかとの懸念が広がっている。

これまでデモ参加者は警察の暴力行為を調べる独立委員会の設置や普通選挙など「五大要求」を掲げていた。過激デモ抑制を狙った覆面禁止が新たな反発を招き、デモの収束はいっそう見通せなくなった。

一方、香港の高等法院(高裁に相当)は6日、民主派議員が求めていた覆面禁止規則の臨時差し止め請求を却下した。民主派は立法会(議会)を通さずに覆面禁止を決めたのは香港の憲法にあたる香港基本法に違反していると主張しており、今後法廷で争われる見通しだ。

デモ隊と警察の対立が激しくなり、市民生活への影響が広がっている。香港鉄路(MTR)は6日、一部地下鉄の運行を再開したものの、デモ隊に壊された設備の復旧に時間がかかるとして、半数程度の駅は閉鎖した。午後9時以降の列車も運休する。

デモ隊が集まりやすい主要な商業施設は5日に続き6日も臨時休業した。コンビニエンスストアやスーパーマーケットが閉店時間を繰り上げる動きも相次いだ。

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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50671350W9A001C1FF8000/

2019-10-06 09:19:58Z
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