北京=高田正幸
中国共産党の重要会議、中央委員会第6回全体会議(6中全会)で11日、40年ぶりとなる新たな「歴史決議」が採択された。国営新華社通信が伝えた。習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)を毛沢東、鄧小平の各時代を継ぐ「新時代」の指導者と位置づけており、習氏の長期政権実現に向けたプロセスは最終段階に入った。
新華社によると、採択されたのは「党の100年奮闘の重大な成果と歴史的経験に関する決議」。6中全会が開幕した8日、習氏自らが草案を説明していた。全文は公表されていないが、中国共産党のこれまでの実績や習指導部の成果を高く評価するものだ。
共産党がこれまで、歴史決議を採決したのは「建国の父」である毛沢東時代の1945年、「改革開放」政策を主導した鄧小平時代の81年の2回だけ。党の過去について評価を定める歴史決議には重大な意味があり、習氏は今回、毛と鄧に並ぶ歴史的指導者として自らを位置づけた形だ。
習氏は来年に控える5年に一度の党大会で、過去の不文律を破って3期目に挑むことが有力視されている。歴史決議の採択は、党大会に向けて、自らの権威を盤石にする狙いがあるとみられている。(北京=高田正幸)
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2021-11-11 10:19:00Z
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