【シンガポール=森浩】来年5月実施のフィリピン正副大統領選の候補者交代の受け付けが15日、締め切られ、選挙戦の構図が固まった。ドゥテルテ大統領(76)の強権的な国内統治や親中的な外交政策の継承が争点。大統領選は独裁政権を築いた故マルコス大統領の長男、フェルディナンド・マルコス元上院議員(64)が有力候補だが、選挙戦は約半年続くだけに情勢は変化する可能性がある。
10月に政界引退を表明したドゥテルテ氏は同日、正副大統領選と同時に行われる上院選に立候補した。憲法の規定で大統領再選は禁じられているが、政界への関与を続けたい方針だ。
フィリピンで正副大統領は直接選挙で選ばれる。立候補届け出の締め切りは10月上旬だったが、15日までは候補者の交代という形で出馬が認められていた。
大統領選出馬が取り沙汰されていたドゥテルテ氏の長女で南部ダバオ市長のサラ氏(43)は13日に副大統領選に立候補し、大統領候補であるマルコス氏と連携することを明らかにした。サラ氏は地元機関が実施した「次期大統領で誰に投票するか」を問う世論調査(9月実施)で20%の支持を集めてトップ。マルコス氏は2位につけており、両者の共闘は選挙戦の軸となりそうだ。
両者が連携した理由は定かではないが、マルコス家とドゥテルテ家は親密な関係で知られている。既に国内では6年間の大統領任期の半ばでマルコス氏が退き、サラ氏に禅譲する可能性がささやかれている。
大統領選には他にプロボクシングの元世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオ上院議員(42)、首都マニラ市のイスコ・モレノ市長(47)、反ドゥテルテ氏の急先鋒(せんぽう)であるロブレド副大統領(56)らが立候補した。
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2021-11-15 11:15:11Z
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