(CNN) ファウチ米大統領首席医療顧問(国立アレルギー感染症研究所長)は29日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」がこれまでの変異株より悪質なものであったとしても、米国が追加の渡航規制措置を導入することはないだろうとの見通しを示した。
バイデン大統領は先週、より感染力の高い可能性があるオミクロン株への対応として、南アフリカやボツワナなどのアフリカの複数の国々からの渡航を規制すると発表していた。米国以外でも一部の国がアフリカ南部の国々からの渡航を規制している。
ファウチ氏は、オミクロン株の感染力がより強く致死性も高いことが証明された場合、さらなる渡航規制が行われるとみているかどうか尋ねられると、「そうは思わない」と述べた。
ファウチ氏は、南アフリカやその隣国からの渡航を制限した理由について、分子組成に関する情報が発表された際、オミクロン株には懸念されるあらゆる変異があったためであり、何かをすぐに行うべきだと感じたと述べた。
ファウチ氏は、「何が起きているのか把握するまで、こうした規制が非常に長期間にわたらないことを望む。しかし、さらなる規制は予期していない」と述べた。
ファウチ氏はまた、渡航規制はオミクロン株が米国に到達するかどうかという全体像には大きな影響を及ぼさないと指摘。ただ、渡航規制によって、より良い準備を行うための数週間が稼げるかもしれないとも語った。
ファウチ氏は、米国の保健当局者は1~2週間でオミクロン株による新型コロナウイルス感染症の重症度についてわかるだろうとし、南アフリカの保健当局者から情報を入手していると述べた。
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2021-11-30 08:20:00Z
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